スタートアップにおける、質の良い課題とは?
どーも!とみたじの、たじーです! 会社同期のとみーと一緒に、新規事業案を検討しています!
今回は、2019年 7月下旬の取り組みを紹介したいと思います。
★こんな方に読んでほしい!
- 漠然と、生き方やキャリアに不安を抱いている方
- 周囲の転職や起業の話を聞いて、少しそわそわした方
- 上記の不安はあるものの、何から始めたらよいか分からない方
★こんな風に読んでほしい!
- どう在りたいか、1度考えてみようかな
- まずは、できることから始めてみようかな
- でも、何から始めたらいいんだろう(一緒に考えましょう!笑)
さて、前回の記事では、
「もっと本を読みたいけど読めない!」のニーズはペインではない。 よって、ビジネスとしては継続が難しい領域であると、断腸の思いで結論付けたのでした。
とは言え、社内の新規事業プログラムの2次エントリー〆は7月末。
どうする?! それでは、7月下旬の模様をどうぞ!
1.起業コンシェルジュのアドバイス。ターゲット変更!
ぼくらは、まだ諦めきれなかった。
「もっと本を読みたいけど読めない」を救うビジネスは難しい。という結論は、プロの目線から見ても同じものだろうか?
客観的な意見から納得感が欲しくて、Startup Hub Tokyoの起業コンシェルジュへ相談に。
「読書が本質的な課題ではないんだろうね」
確かにみんな、"本を読みたい"とは言うものの、あくまで読書は情報収集のための手段であり、それぞれ目的があって本を読んでいる。
- 引き出しを増やして営業力を高めるため
- 語学や資格取得の勉強のため
だから、本を読めるサポートをするよりも、本を読むことで得ようとしている目的のためにサポートする方が、本質的な解決になると言うのだ。
もちろん、ぼくたちも読書があくまで手段と認識している。
しかし、手段であっても(本質的な目的と異なっていても)、みんなが課題と捉えている例はたくさんある。
例えば、
- ダイエット …痩せた先、健康でいたい!or モテたい! etc.
- 英語 …習得した先、外国人とコミュニケーションを取りたい!or 年収を上げたい! etc.
ぼくたちは読書という手段に魅力があると信じているから、もし本質的でなくとも”読書”に課題を持つ人がいるのならばサポートしたい!(現状ペインを抱える顧客は見つけられていないが、、)
コンシェルジュの言葉に、少し自信を失いながらも、 社内プログラムの〆切まであと10日と迫っていたこともあり、そう信じて突き進みたい想いもあった。
「では、もし本に拘るとするなら、 “読みたい”に課題はなくとも、”読ませたい”に課題がある人はいるんじゃない?」
例)
- 子どもの教育:親が、子どもに読ませたい
- 企業の研修:社長や人事が、社員に読ませたい
…よし、ターゲット変更だ!!
2.ついにペイン発見?Twitter検証
起業コンシェルジュのヒントにしっくり来たぼくたちは、さっそく課題仮説の検証を手早く進めようと考えた。
- ①まずは、世の中から見ても課題がありそうかを観察する
- ②次に、本当にペインを抱える人がいるかを直接詳細をヒアリングして探す
【①の進め方】
そこで師匠カイさんから教わった、Twitter検証!
課題仮説をTwitterで検索し、どんなツイートがあるか観察するというもの。
〜実際のツイートの例〜
そこには親御さんたちのツイートが溢れていた。
中にはきっと痛烈なペインを抱える人もいるのではないか、と課題仮説が一歩前進。
また親御さんが本を読ませたいお子さんの年齢は、「小学生〜高校生ころまで」という新たな仮説も立った。
【②の進め方】
次に、ペインを探すための詳細なヒアリング調査を開始。
しかし周囲へヒアリングするものの、ぼくたちと同世代〜少し上の親御さんでも、まだ幼稚園以下のお子さんが多く、読書以前に読み聞かせをする年齢だった。
(もちろんヒアリングは試みたが、寧ろ小さいお子さんは、みんな絵本の読み聞かせが大好き!やはり読書嫌いの分かれ目は、もう少し年齢を重ねた後らしい。)
小学生を持つ親御さん、、意を決して社内へヒアリング。
「XXさんも、たしか小学生の子がいるな〜」と聞きつければ、即連絡。結局15名ほどの方からご意見を頂戴した。
……そしてついに、読書のために学習用タブレットを利用する親御さんを発見!!
ぼくらが探していた、解決のためにお金を払っている人=ペインを抱える人だ。
よし、この親御さんに刺さる解決策を考えよう。
ブレストをして、1つのアイデアを形にした!
3.ラスト1日!社内プログラムの面談へ
提出前日の夕方、社内プログラム2度目の講師面談があった。
これまでの活動と併せて、情報を整理して相談した。
- 調査の結果、「もっと読みたいけど読めない」のペインを見つけられなかったこと
- ターゲット変更をして、「もっと読ませたいけど読めない」のペインを見つけたこと
- 解決策を考えたが、まだ検証はできていないこと
「残り1日、何をするのが良いでしょうか?」
すると講師の方、
「質の良い課題に着目できているか、がとても重要です。」
質の良い課題とは?
- どのくらいの労力をかけているか:深さ
- 同様の人はどのくらいの数いるか:広さ
- どのような場面で出くわすか:頻度
この掛け算が大きい(=課題の質が良い)と、大きな利益を生むと仰るのです。
なんと、ペインを見つければ良いだけではなかった..!
特に今のぼくたちに足りないのは、課題の広さ確認。しかし、広さを確認するにも、安直にアンケートをばら撒くのではなく、対象者や質問の選定は慎重に行わなくてはならない。
ただ、残り1日ではどうしても時間が足りない。。
結局、残された時間でできる精一杯は、 次のアクションをより具体的にありありと書くことだけだった。そしてとうとう僕たちは、〆切までに質の良さを証明できる課題を用意できなかった。
………
新規事業を考え始めてから、これまで色んな方の話を聞いたり、本を読んできたが、改めて今回、課題設定の重要性を認識した。
はじめて、と言うべきかもしれない。もちろん課題設定の重要性は認識していたが、それほどに重要で、大変なものとは、誰も教えてくれなかったからだ。
でも経験した今だからこそ、ようやく分かってきた気がする。やはり課題発見こそ、スタートアップの出発点だ。
ひとまず今は、上記の課題について、広さを確認するための手法を勉強中。
(アンケートも一朝一夕でできるものではないらしい..)
今後も、手探りの日々を応援お願いします。