道なき道!若手リーマンの手探り日記

副業で起業?!若手リーマン奮闘日記

通信キャリアに勤める20代会社員が隙間時間を活用し、副業でできる新規事業を手探りで検討する模様をお届けします!

インサイトを見つけよう!顧客インタビュー実践編(リーンローンチパッド)

こんばんは!とみーです。

新規事業開発では、単なる机上の検討だけではなく、フィールドでの仮説の検証も重要です。

今回は、そのセオリーに従って行動してみた結果と、振り返りを共有します!

 

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get out of the building!!

 

リーンローンチパッドというイベントで行動の指針をいただきながら、実践した学びをまとめました。

以下の記事の続きなので、合わせてご覧いただければ5倍理解が深まると思います!

ogss.hatenablog.com

 

 

 

顧客候補はどこにいる!?インタビュー1000本ノック

※本節は前回の記事の振り返りです

まずは少し、ここまでの経緯の振り返りです。

リーンローンチパッドのお題は、20人へのインタビューを実施しよう!そしてアーリーアダプターを2人見つけよう!

でした。

 

アーリーアダプターとは、痛みを伴うニーズを持つからこそ、未完成なサービスでも早くにお金を払って使ってくれる顧客候補のことを指すのでした。

 

そして、その痛みを伴うニーズを表現するのに適したフレームワークニーズのメカニズムだということを前回学びました。

tech-camp.in

 

ということで今回は、2つの目標を持ってインタビューを実施してきました!

・インタビュー相手のニーズのメカニズムを捉えること

・僕たちの提案がそのニーズを解決するソリューションになっているか?を確認すること

 

ぼくたちが構想中のあるサービスの妥当性を確認するために、多くの方にインタビューにご協力いただきました。

皆さんありがとうございました!!

 

誰に話を聞けばいい!?候補を探すアンケート!

よし、アーリーアダプターにインタビューを始めよう!

という僕たちに、早速壁が立ちはだかります。

・・・まず誰の話を聞けばいいんだっけ?

 

ここまで、街角ゲリラインタビューをやってみたことはあるのですが、その経験から、具体的な課題仮説を検証するためには、ゲリラインタビューは効率が悪いんじゃないか・・?と考えていました。

(もちろん、新たな出会いがあって刺激的ではありますが!)

ogss.hatenablog.com

 

そんな経験もあり、今回はアーリーアダプターに出会うためにリーンローンチパッドで推奨されている手法を採用してみました。

それは、webアンケートを実施して、既に困っていそうな人だけに「インタビューに付き合ってもらえませんか?」とお願いする!というなかなか画期的な方法です。

感覚的には、そんなことに付き合ってくれる人世の中に本当にいるの・・?と思ってしまいそうですが、物は試し。以下のアンケートを作ってチャレンジしました!

00m.in

 

TSG同期のみなさんにご協力いただいたこともあり、50名を超える方々にアンケートにご回答いただき、また意外にもたくさんの方にインタビューをお願いすることができました。

計15名の方にインタビューをさせていただき、アーリーアダプターとは言えないものの痛みを伴うニーズを持った方にお話を伺うことができ、参考になるご意見をたくさん聞くことができました!

 

どんなインタビューをすればいい!?肝は具体性!

インタビューでは、提供しようとしているソリューションは顧客候補のニーズを満たすものなんだろうか?を確認する必要があります。

はじめの10回ほどは、紙に書いた絵でサービスの説明をしてフィードバックをもらっていましたが、なんとなく違和感が。。。

その違和感は、「もし教えてくれる人がプロだったら使うかも・・」というような仮定が入ったコメントであったり、「ん〜これは動画な感じなんですかね?」という少し想定と異なる確認だったりです。

僕たちが思い描いている世界が、あまり具体的に、そして正確に伝わっていないことがわかるようなやりとりが多かったのです。

 

その問題に対して、より具体的にイメージをもってもらうために、 youtubeでプロトタイプを作成してみました!

www.youtube.com

 

そうすると、かなり明確なフィードバックを得ることができました。

「僕は使わないかな〜」「一回使ってみるとは思うけど、この部分がすごく気になるかも!」といったような、yesなのかnoなのか、noだとするとどこがネックになるのか。という具体的な意見を聞くことができました。

具体的な質問であればあるほど、具体的な答えが返ってくる!

気を抜くと抽象的な議論をしてしまいがちな僕にとっては、重要な気付きになりました。

 

おわりに

意見をもらう人を極端に絞って、かつ具体的なアウトプットを確認してもらい、具体的な意見を返してもらうべきだ。という観点は、今回のリーンローンチパッドの参加を通して最も重要な学びだったと感じています。

また、本文では紹介しませんでしたが、アーリーアダプターに共通する納得感のある特徴を探し出して、偶然性や不確実性を排除して蓋然性を担保するためのリスクヘッジの考え方など、他にもたくさんの学びを得ることができました。

 

みなさんの活動のご参考にしていただければ幸いです!

楽読ってなに?体験スクールへ行ってみた!

こんばんは!とみたじの、たじーです! 会社同期のとみーと一緒に、新規事業案を検討しています。

 

みなさん、「速読」と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?

  • じっくり本を読みたい方
  • より効率よく本を読みたい方

いろんなイメージがあるかな〜と思います。

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今回の体験のきっかけは、前回の読書合宿で読書のスピードについて考えさせられたことが発端でした。

 

そんな話題について話していると、何やら師匠のカイさん曰く、速読スクールの「楽読」なるものがあるらしいと。そして女性インストラクターのお知り合いがいるとのこと・・!(どんな人脈w?と思いつつ。)

 

Facebookで繋いでいただき、体験セミナーにお邪魔させて頂けることに!今回はそのレビュ投稿です。

 

【目次】

 

1.いざ楽読へ!

今回お邪魔したのは「楽読・お茶の水スクール」

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お茶の水スクールの雰囲気(HPの引用です)

部屋には6名掛けのテーブルがひとつと、本棚に囲まれた超アットホームな空間。今回のメンバーは、普段からの受講生3名と、体験で来た3名(とみたじ含む)のちょうど6名でした。※写真とは異なります。

 

女性インストラクター、かみちゃんさんの指導の下、2時間のスクールを体験させていただきました。費用は3,000円です。

 

2.体験スクールの内容は?

実際の楽読式トレーニングを通じて、Before After の効果を実感する、というものでした。

 

結果は…

  • とみ:2,000文字 → 3,400文字 / 分
  • たじ:800文字 → 1,800文字 / 分

※ もちろん Before After で異なる文章を読んでいます。

(とみー速いな。笑)

  

すごい!!!

ぼくに至っては、2倍以上!!

ちなみに、どなたでも効果は実感できるそう。↓↓

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実際に行ったトレーニングは、

  • 目を素早く動かす体操
  • 文字を"読まず"に、目で素早く追う練習 etc.

 

これらのトレーニングが大切な理由は、速読の肝が "視読" にあるからです。

「読む」=「見る(目)」+「分かる(脳)」

で成り立つため、それぞれの速度を向上すれば、読む速度も向上します。しかし、人は無意識に左脳を使って"音読"をしてしまいます。文字を音として捉えると、頭の中で発音するスピードを超えません。(がんばっても早口言葉レベル?)一方で、右脳を使う"視読"は、文字をイメージで捉えて記憶する読書法です。

 

…でも、イメージを記憶できても、「分かる(脳)」が追いつかなければ、結局読めるようにならないじゃん!と思いますよね? これが不思議とできちゃうんです。「可塑性」と言うそうです。脳ミソって凄い・・!

 

可塑性とは、

脳には自分とその周辺の状況に応じて変化する能力があること

www.cscd.osaka-u.ac.jp

 

目を動かすトレーニングだけでしたが、最後の計測時にはそのスピードに不思議と理解も追いついて、ちゃんと読んでいる感覚がありました。(斜め読みや読み飛ばしではなく!)

このスキルの習得は、スポーツを身につける感覚と似ているそうで、知識ではなく、訓練が重要とのこと。繰り返すことで、イメージで捉える感覚が染み付いていくそうです。

みなさんも、いちから自転車を乗る練習をされた経験があるのではないでしょうか? ”楽読ができるようになるプロセス”は、”自転車に乗れるようになる”プロセスと似ているそうです。

 

3.楽読が大事にすること

実はこのレッスン中、目の動かし方を練習しながら、様々な「ながら読書」をしていました。

  • 英語の高速音声を聞く
  • 視界ぎりぎりの位置でインストラクターの動きを確認する
  • みんなで単語の連想ゲームをする etc.

特に、目でテキストをひたすら追いながらの連想ゲームは、めっちゃ不思議な感覚。同時に複数のことに集中している(または集中していない)のか?分からなくなってしまうような今までにない感覚で、「うわ、めっちゃ脳ミソ開発されてるー?!」て感じでした。

 

視読だけでなく、このトレーニングを行うのが「楽読」ならではです。というのも、人は普段使わない神経を使うと、笑いやすくなるんだとか。

 

ぼくたちも読書を通じて、感性が豊かになったり、考えを深めて気持ちがスッキリしたり、という効能を実感しています。楽読では、更に「笑顔」になれる読書法として、この練習を実践していました。

楽読の「楽」は、「ラク」だけでなく「タノシイ」の意味もあるんですね!

 

おわりに 

インストラクターのかみちゃんさんは、実は元々は超ネガティブ人間だったそうです。人と話すのも苦手だったタイプから心機一転、楽読を通じて自身がつき、笑顔が増え、人生を変える効果を実感されたそうです。そして、そんな体験を他の人にもしてもらいたい!という想いでインストラクターを志した、ということでした。

確かに、僕たちが参加した実感としても、”楽読ができるようになる”というコアの価値以外の面でも、意外な価値が発見できたように思います。例えば、各々の目標を応援しあえる雰囲気ができていたり、小さな改善を褒め合える空間づくりがされていたことなど、心理的安全性を高める工夫も参考にできるところが多かったです。

 

結果的に、受講料や日程の兼ね合いで入会はしませんでしたが、新しい世界の広がりを感じて、とても刺激的な体験レッスンでした。視読、練習してみようと思います!みなさんももしよかったら体験してみてください!

 

ご高覧、ありがとうございました!

積読解消!噂の読書合宿にトライ!

こんばんは!とみたじの、たじーです! 会社同期のとみーと一緒に、新規事業案を検討しています。

 

先週10/6(日)に、2人で「読書合宿」をしてきました!今回はそのレビュ投稿です。

…と言っても、何かサービスを利用した訳ではなく、ノリでやってみた的な個人イベントです。笑

 

【目次】

 

1.なんで読書合宿?

とは言え、なんでまた合宿かというと、、

 

僕たちはよく、読みたい本を2人で分担して購入し、内容や学びを共有しています。ただ最近は、購入したものの積読となっている本も増えてきたよねと。いっちょ、まとめて本を読む 「読書合宿」 をやろうか!

…読書合宿と言うとやや大袈裟ですかね、読書デー的な感じ。フツーに日帰りです。(笑)

 

ちなみに、「読書合宿」でTwitter検索してみると、

・読書合宿したい…。

・捗りすぎる…!  

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ってコメントも結構見かけました。ただただ本を読むだけですが、"合宿" と聞くと、不思議と楽しいイベント感ありますよね。笑

 

そんな訳で、ぼくらもウキウキでやってみよー!!となりました。

 

2.どこでやったの?

本と向き合うための、集中できる場所選びも重要です。

 

候補として、

RAKU SPA(銭湯施設)、Biz comfort(コワーキング)などがありましたが、

・RAKU SPA:土日は激混み、風呂や漫画で邪念が多そう..

・Biz comfort:静かすぎて逆に集中できなそう..

 

と思い、結果的に選んだのは、TSUTAYA @横浜みなとみらい店にしました。スタバ併設、すばらしい!!

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各々の積読本を持ち込み、10時から読書合宿スタート!

(10時でぽつぽつと空席がある程度でしたが、すぐに満席になってました。)

 

3.で、やってみてどーだった?

本のまとめをノートに整理しながら読み進めました。

結局1日かけて読んだ冊数は、

●とみ:4.5冊

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●たじ:3.5冊

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(とみー、読むの早いな。。) 

あ、ぼくは休憩に『島耕作』を読んだりもしてました。笑

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やってみての感想は、

ぼくはとっても楽しかった!いつもより早く読むことを意識していたら、リーダーズハイ(読書ハイ?)状態に。 かつて無い程かじり付くように本と向き合うことができました。

一方とみーは、雑音が多すぎてあまり集中できなかったみたい。人の声って、ちょっと気になると拾い上げてしまいますよね。

 

ただ積読解消して、かなりスッキリした気持ちになったので、20時回って帰る頃にはかなりやり切った感がありました。

 

以上、簡単なレビュでしたが、また積読が溜まったら定期的にやりたいな!と思います。ぜひ、ご一緒いただける方も大歓迎です(^^)

 

ちなみに、今回とみたじとも持ち込んだ本全てを完読できなかったんですよね。もっと速く効率よく読む術はないだろうかと。。と"師匠"カイさんへ相談したところ、

カイさん「楽読のインストラクターやってる子がいるよーっ♪」

とみたじラクドク..!?」

 

次回は、「楽読」の体験セミナーへ行ってみた!です。

ご高覧ありがとうございました。

やりたいことを成功させるたった3つのこと。リーンローンチパッド!

こんばんは、とみーです!

会社同期のたじーと一緒に、新規事業開発に挑戦しています。

 

前々回の記事では、TSGプログラムについて紹介しました。

 

2次審査に落ちた審査書類を公開をしましたが、今回はその続きのプログラム(ボーナスステージ?!)に参加してきましたので、その内容について振り返りたいと思います。

そのプログラムの名は・・・

 

リーンローンチパッド!!

 

【目次】

 

リーンローンチパッドとは?

リーンローンチパッドとはズバリ・・・

Steve Blankが開発した新規事業創造の実践教育プログラムのこと

 

です!

講師はリーン開発に関する多くの著書を執筆・翻訳されている堤さん、飯野さんです。

著書には『アントレプレナーの教科書』『スタートアップ・マニュアル』など・・・

 

実は今回のプログラム、TSGで1次審査を通過した人に参加の優先権が与えられているらしく、たくさんのTSG同期と一緒に講義を受けています。

 

さて、リーン開発とはなんでしょうか?

元を辿ればトヨタの生産方式が・・と出てきますが起源は別の記事に譲るとして、事業開発の文脈で“リーン”という単語が出てくるとき、意味するのは顧客開発です。

具体的にいうと、あなたのサービスにお金を払ってくれる人がいるか?を知るための営みです。以前の記事でたじーが紹介した画像、あなたの「やりたいこと」は「社会が求めること」なのか?という質問に答えよう!ということですね。

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「やりたい」だけではお金にならない

 

それでは、具体的なプロセスに入っていきましょう!

 

やりたいことを成功させる3つのプロセス

リーンローンチパッドの考え方の根本は、仮説検証せい!に尽きます。

現代はいわゆる、何が売れるかわからない時代。そんな不確実性の高い時代において、リスクの高い仮説を検証することでビジネスが失敗するリスクを下げよう!という思想で設計されています。

その検証すべきリスクの高い仮説とは、重要かつ不確定な部分が大きい仮説です。

ここで実行者が最初に検証しなければいけない仮説は、このサービスはほんとに人に使ってくれるハズだ という仮説であることがほとんどです※。

※なので、作れば欲しがる人がいるとわかっている”ガンを治す薬を開発する!”というようなサービスには、リーンという概念は向いていません。なぜなら誰もが欲しがることが明確だからです。

この仮説検証を、速く安くテンポ良く行うプロセスについて、学んだ内容をご紹介します。

 

ステップ1:仮説を立てる

仮説って、なんとなくわかったようでよくわからない単語界でランキング5位に入る言葉だと思うんですよね。そう思いませんか?

誤解を恐れずに言うと 仮説とは、思い込み・・をかっこよくした言葉 です。

 

さて、上述のように、リーン開発では重要かつ不確定な部分が大きい仮説・・このサービスを使いたい人はいるはずだ!仮説を検証することが重要なのでした。

この仮説を検証するために、どうすればいいんでしょうか?

1つの答えは、お客さんに聞いてみるです。とは言え、その辺を歩いている人に、僕こんなこと考えてるんですよ!どうですか?!と聞くだけで妥当な答えが返ってくるわけではありません。

どうしてでしょうか?

それは・・人は具体的な質問にしか具体的な答えを返せない生き物だからです。さあ、具体的にしていきましょう!

 

①商品説明シートを作る

・外観のスケッチ

・商品の内容

・類似商品との違い

特に注意したいことは、「何を具体的にすべきなのか?」をよく考えて具体化する、ことです!

例えば・・

新しいポーチを作る!を実現したいときには、

「なぜそのポーチを買うのか?」の疑問に答える必要があります。青系の色で〜、チャックはYKKで〜、を闇雲に具体的にするのではなく、

・「従来にない」オーガニックな素材のみを利用していて・・・

・「従来にない」オシャレな中学生に焦点を合わせた商品で・・・

ポーチのような商品は、すでに世の中に出回っていますから、世の中にいくつもあるポーチの中で、なぜあなたのポーチが選ばれるのか?を具体的に描かなければいけない、ということです。

 

②価値顧客シートを作る

・誰に

・どんな価値が与えられるのか

・そしてそれによりどんな対価を得るのか

を記載します。

この価値顧客シートは、関連するステークホルダー全員に対して行うことが望ましいです。

例えばマッチングシステムを作りたいなら、マッチさせる2つのセグメントが「これを使いたい!」と思わなければいけませんよね。売り手だけではメルカリは成立しないのです。

※もちろん、どの価値顧客シート仮説が特に検証に値する(優先度が高い)のか?ということは考える必要があります。

 

この2つのシートを使って、「この商品は、◯◯な人に◯◯な価値を提供するから、売れるハズだ」という具体的な仮説を立てる。そして、検証していきます。

 

ステップ2:仮説を検証する方法を考える

仮説検証って、なんとなくわかったようでよくわからない単語界でランキング5位に入る言葉だと思うんですよね。そう思いませんか?

誤解を恐れずに言うと 仮説検証とは、思い込みが事実かどうか確認する作業をかっこよくした言葉 です。

 

リーン開発では、あえて対象者を極端に絞ることが推奨されます。なぜかというと、検証を素早く回すために、それが非常に効果的だからです。

あなたの商品をすごく欲しがっていて、ちょっとくらい未完成でもいいから使ってくれる人だけに検証の対象者を絞ることです。欲張りたい気持ちを抑えて、あえてそうすることとで、完成度が低いMVP※でも手間をかけすぎずに検証ができます。

※minimum viable product..仮説検証に必要最低限なプロダクト

このような対象者を、一般的にアーリーアダプターと呼びます。リーンローンチパッドで説明されていたアーリーアダプターの定義は、個人的にとっても重要なポイントだと感じたので、もう少し詳細に説明したいと思います。

 

アーリーアダプターとは、切実なニーズがあるから、MVPでも使ってくれる人です。

切実なニーズを持つ人は、以下のような特徴のニーズを持っています。

・ある目的(=ジョブ)を持っていて

・それを達成する上で課題や不満があって

・その解消のために現状なんらかの対策をしていて

・だけどやっぱりまだ不満

ふむふむ・・・。

僕たちの記事を定期的に読んでいる方(がもしもいてくれたら!その方)は、ピンときたのではないでしょうか。僕たちは昔、このニーズの切実さ・・の基準を甘く見ていたことで、色々な検討をふりだしに戻してしまった過去があります。顧客はペインを持つか?という基準です。

 

この問いに答えを出せていない中で走り始めても、使ってもらえるサービスを作る出せる可能性は低い・・でしたね。

あくまでもこれは確率論的なセオリーの話なのでもちろん例外はありますが、多くの起業家さんからいただいたダメ出しに加えて、僕たちのサービスを使ってみたい!と言ってくれる人を探すことができなかった・・。

僕たちはこの経験から、課題解決のためにコストを払っている人という概念でペインを捉えていましたが、このようにニーズのメカニズムの形で整理できると、頭の整理や人に伝える際により一層わかりやすいなあ、と感じました。

 

ステップ3:検証を実行する

検証すべき仮説を改めて言語化してみると・・2つのステップで捉えるとわかりやすいと思っています。

その①課題仮説の検証

仮説:あなたが解決しようとしている課題は真に解決すべき課題であり、あなたはその課題のアーリーアダプターに会うことができる

その②解決策仮説の検証

仮説:あなたの提示する解決策はアーリーアダプターのジョブを満たすものである

(これがいわゆるPMF:Product Market Fitの確認と言われる作業)

 

その①検証は、手ぶらでもできるかもしれません。インタビューを通じて顧客と会話することで実行します。もちろん、検証の精度はインタビューのスキルに影響を受けます。また、価値仮説シートやニーズの構造について言語化することで、実践的によりよいインタビューができるはずです!

 

その②検証は、ほとんどの場合、手ぶらではできません。なぜでしょうか。具体的な答えが欲しい時は、具体的な質問を用意する必要があるんでしたね。アーリーアダプターにMVPを見てもらう、使ってもらう、そしてその反応を観察する営みを通して実行します。

 

これらの検証結果を整理して、次のアクションへと繋げていきます。そして、大きな決断を迫られるのです。このまま本当に続けるのか?それとも、ピボットするのか?

この判断と次に立てるべき仮説をbetterなものにするためにも、ニーズの裏付けになるか?ピボットに役立つ発見はあるか?という観点でインサイトを得られるように、検証の作業を進めていく必要があります。

(この判断は正直、僕たちもほぼ経験値がないので語れることがありません!これから数をこなして感覚を身につけていきたいです。)

 

以上が、事業の失敗のリスクを減らし、成功の確率を高めるための顧客開発の3つのプロセスです。

 

おわりに 

さて、次回(次次回?)では、このリーンローンチパッドを受けて実行してきた行動の数々について振り返りつつ、共有ができるといいなあと思っています。

仮タイトルは・・「アーリーアダプターを探せ?!インタビュー20本ノック!!」

お楽しみに!

 

 

満足度100%の "読書会" をやってみた!

こんばんは!とみたじの、たじーです! 会社同期のとみーと一緒に、新規事業案を検討しています。

 

2019年9月23日(月祝)に「読書会#1」を開催しました!今回はレポートをお送りします。

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※写真はイメージです

 これまで5回ほど他所の読書会へ参加したことはありましたが、僕たち自らで企画するのは初めての開催!Roots Lab.の方々を中心に、9名の方にご参加いただけました。ありがとうございます!

 

【目次】

 

1.そもそも読書会ってなに?

今回は下の内容で周知させていただきました。↓↓

①読書会ってどんなイベント?

3~5人程度のグループで、1人ずつ順番に本の内容や感想を5分以内で共有し、相互に質問やコメントをし合うイベントです。

※お勧めしたい本でなくとも、共有したい、みんなで深めたい本であればジャンル問わず何でもOKです。

 

②こんな人にお勧め!

・最近本を読めてないなぁという人

・読書をもっと活かしたい人

 

③参加して得られるメリット

・読書モチベーションが高まる(!)

・早起きができる

・次に読む本を選ぶときの参考になる

 

ちなみに、これまでに僕たちが参加した読書会はこちら。進め方などを参考にさせていただきました!

 

2.どんな本が紹介されたの?

参加者9名を2班に分けて進めました。各班でご紹介いただいた本は以下の通りです。

 

◆とみ班

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◆たじ班

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3.マインドマップに初挑戦! 

今回は議事メモとして、マインドマップに初挑戦してみました!

線つなげればいいんでしょ?と我流で書きましたが、ただ箇条書きで並べていくよりも繋がりが見えて振り返りしやすいなーと感じました。(もっと上手い書き方があれば教えてくださいmm)

 

ちなみに「マインドマップ」とは

マインドマップは、自由な思考、アイデアや情報の流れを、中心となる概念から分岐させる形で描写した図です。こうした見える化したプロセスにより、アイデアブレインストーミング、効果的なメモの作成、記憶の定着強化、インパクトのあるプレゼンテーションを実現することが可能となります。 

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4.満足度100%?! アンケート結果を公開!

読書会後には、ご参加いただいた7名へアンケートをお願いしました。質問と併せて結果も公開します。 

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5.まとめ

みなさん概ね満足いただけたようで良かったです(^^) 僕たちも楽しませていただきました!

読書会は、僕たちもつい半年前までは存在も知らない文化で、割とマイナーでアンダーグラウンドなイベントかなと思います。ただ読んで終わりのインプットだけでなく、読んだ内容を生活の中で活かしたり、周囲と共有することで深めたりと、読書の可能性を広げるきっかけとして面白いなと思い、開催させていただいた運びでした。

読書を通じて、人生が好転する。そんなお手伝いができれば嬉しいです。

 

次回開催も検討中です。今後ともよろしくお願いいたします!

「落ちた」審査書類、一挙大公開!TSGプログラム

こんばんは!とみーです!会社同期のたじーと一緒に、新規事業開発に挑戦しています。

 

以前の記事で、TSGプログラムのfirst stage gatheringの様子を共有しました。

 

記事でも詳しく紹介していますが、素晴らしい会でした!
とても意欲的な300人以上のメンバーが集い、圧倒的な熱量でお互いのビジョンをブラッシュアップしていきました。

実は、TSGプログラムはステップ・バイ・ステップで審査が実施され、それに合格できた人だけが次のステージに進めるプラグラム・・!
今後もぜひ参加したい!と思い、2次審査の書類を提出しました。

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審査の様子のイメージ ※webでの提出なので完全にイメージです

 

審査結果は、残念ながら落選。。
今回はその「落ちた」2次審査書類を一挙大公開します!
事務局は審査基準を明言していませんので、その線引きを研究したい方は、下記の「受かった」2次審査書類と併せて研究の材料にご活用ください。

昨年度のファイナリストの田ヶ原さんが公開されている記事です!

 

正直かなり自分の内面をさらけ出した内容になっているので、けっこうこの記事を書くかどうかは迷いました。

裸で新宿を歩くくらい恥ずかしいです。(歩いたことないけど)

が、ぼくが審査書類を書くときに「落ちた人はどんなこと書いたんだろう?」ということが気になったこともあり、きっと誰かに役に立てると思ったので公開します!

それではどうぞ!

 

【目次】

 

0.ビジョンの概要

<0-1>世の中や世界を変えるビジョンを一言で表すと?

読書を通じて”ちょっとチャレンジするオトナ”が溢れる世界

 

<0-2>ビジョンの概要(200文字以内、180)

人々はいま、自分の力で生きることが求められる時代になりました。しかし、この煽りを大きく受ける多くのオトナは、この時代の変化にうまく追従できていません。そして、今日も漠然とした不安を抱えながら生きています。
「ちょっと新しい知り合いを増やしてみよう」些細なことでも構いません。
昨日より少しだけいい自分へ、自分の人生のために新しいことにチャレンジできるオトナが溢れる世界を実現したいです。


1.個人プロフィール

<1>プロフィール・経歴・背景など

【経歴】
大学院を卒業後、通信事業会社の情報システム部門でサービス仕様・設計業務を担当。3年間勤務。
3年間の決済系システムの開発を通じて、セキュリティや可用性の面で非常に厳しくクオリティを求められる現場でシステムの開発・運用を担当しました。システムを開発するということの難しさと楽しさ、そして高品質なシステムを開発し続ける組織作りについて多くのことを学びました。ここ半年間は、フロントエンドの顧客接点にフォーカスした開発部門に異動し、アジャイル手法やデザインシンキングを用いて顧客体験に寄り添ったシステム開発の推進をしています。


【経緯・意気込み】
ぼくは、最近までとても無気力な人間でした。特別やりたいこともなく、やるべきだと信じるものもなく(そしてそういう期待をしたところで報われるとも思えず)毎日ネットゲーム三昧で、だらだらと日々を消化してきました。やがて就活を経験し社会人になり、一人のオトナとして生活が変化する中で、読書に出会いました。きっかけは、仲良くなった同期からの勧めです。それまでは読書というものに全く無縁の人生を送ってきましたが、コンサルタントが書いたようなハウツー本から名著と呼ばれる古典まで、隙間時間を活用して読書を継続してきました。
無気力だった頃のぼくは、読書なんていうものは”意識の高い人”がやるものだと思ってました。意識の高い人はいわゆるビジネス書を読んで、自分なりのアクションをしています。そんな積極的な人に対しても、どうせ生まれて死ぬまでの時間をそんなに一生懸命生きてどうするの?と、今思うと斜に構えた態度で捉えていました。
ところが、読書を始めてしばらくして、そういった人生や周囲への考え方に変化が見え始めました。色々なことに対して、前向きな価値観を持つようになりました。例えば仕事に対しては「仕事なんて全然したくないし早く帰れていい感じの給料がもらえるところがいいな」という後ろ向きな気持ちが、「世の中に本当に価値のあることを提供したい。結果的にお金がもらえたら嬉しい」という気持ちになり。人間関係には「ありのままに生きて気に入ってもらえないんだったら別にいいや」という投げやりな気持ちが、「自分のできる範囲で貢献して、仲良くなりたい人と仲良くなれる人間になりたい」という気持ちになりました。その他のことについても同じです。「なるようになれば何でもいいや」から「自分なりのウィルを達成できるように努力しよう」という考え方に変化してきました。特に人生やキャリアについての考え方にはぼくにとってインパクトの大きい変化が現れました。「なんでもいいや」から「自分が本当にやりたいことってなんだろう。それをやるためにはどうしたらいいんだろう」と、前向きな態度を持つようになりました。そして今この提出文を書いています。ぼくはいま、当時のぼくに比べてとても幸せな毎日を送っています。
一方で、いまだ多くの人が、読書を始める前の自分と同じような態度で日々を過ごしていることを実感しています。「適当に生きればいいや」「正直なんかダメだとは思っているけどどうすればいいかよくわからない」漠然とした不安は抱えながらも、何をどうしたらいいかわからない。それを考える理由もない。変えようなんて思わないし、妥協して生きればそれでいいよね。
それが悪いことだ、と決めつけるつもりはありません。人それぞれと言ってしまえばそれまでです。だけど、ぼくは自分自身が体験したこの大きな変化・・ポジティブな変化を、もっともっと多くの人にも感じてもらいたいです。それは価値の押しつけかもしれません。表面的な欲求を解消することでは実現できないかもしれません。けれど、”何でも揃っている”現代のオトナたちが抱える欲求がどこか満たされていないんだと、そう思います。どうにか人の力を借りて、そんなオトナたちが自分の人生に前向きに向き合い、イキイキと自分の人生を過ごすことが当たり前の未来を実現したいです。

 

2.ビジョンの詳細と計画

<2-1>具体的にどんなサービス又は商品を創りたいか?

現時点では、ビジョンを実現するために具体的に提供するサービスをありありとイメージできていません。サービスの検討・検証を引き続き実行していきます。


なぜまだ描けていないのか:
現実に収益化できて事業継続可能なサービスを実現するためには、「痛みのあるニーズ」を解決する必要があると考えています。(少なくとも、セオリーはそうであると認識しています)
その「痛み」の基準として、”ニーズを満たすために既にコストを支払っている人が存在するか?“が一つのポイントであると思っています。
ここまで、数ヶ月間にわたって「もっと本を読みたいんだけど読めないんだよね〜・・」「子供に本を読ませたいんだけど読んでくれないんだよね〜・・」といった声に接してきました。僕はその課題を解決することが、自分のビジョンを実現するための一歩だと考えてその解決の方法を検討してきました。が、深く課題感をヒアリングして掘り下げていくと、読みたいとは思うけど、コストは伴っていない(それができるようになるために努力やお金を投資していない)ことがわかりました。このような経緯から、現時点では「痛みのあるニーズ」を捉えた、継続性のある事業プランを策定することができていません。

 

<2-2>この1ヶ月のアクションを教えて下さい。

【前回分で提出したアクションプラン】
>>現時点で最も注力すべきことは、「もっと読書量を増やしたい」というニーズを満たす具体的なソリューション仮説の精度を上げることだと思っている。顧客候補のフィードバックを得て、7月下旬に向けてソリューションのブラッシュアップをしていく。 その後は8月には左記ソリューションのスケール検証にうつり、ビジネスとして継続可能なサービスは何か、意思決定ができるところまで持っていきたい。9月以降、プロトタイプをリリースし検証の中で、サービスを改善していきたい。


【それに対して実行してきたこと】
①「読書量を増やしたい」ニーズの解決策となる案のプロトタイプを顧客候補5人にあてて、検証しました。2週間の検証ののち、意見を伺ったところ、「面白いね!」「読む量が増えたよ!」とは言ってくれたものの、お金を払ってまで利用したいと思わないと言われました。その理由を深掘りして聞くと、「もっと読書量を増やしたい」という思いに対して、現状なんらかのコストをかけて解決のために努力しているわけではありませんでした。(前段の課題仮説検証の基準が甘かったです・・)
②これが「痛みのあるニーズだ」ということを証明するべく、新宿などの街頭で40人にインタビューを実施しましたが、同じく解決に向けてコストをかけている顧客候補を発見できませんでした。
上記①②から、「読書量を増やしたい人のニーズを満たす」ソリューションは収益を上げて事業として成立できる課題ではない、と判断しピボットしました。
③解決すべき課題が他にないか?を色々と考え、「お子さんに読書をさせたい親御さん」の気持ちは「痛みのあるニーズ」なのではないか?と仮説を立てて検証に向け行動しました。Twitterでの検証や既存サービスの調査等にくわえて、社内のお子さんを持つ親御さん13人にインタビューを試みるなどしましたが、そのためにコストを払っている親御さんを発見できませんでした。

 

<2-3>次の約1年(2020年8月末迄)の計画

課題と解決策の仮説検証を、継続して最短で回します。
2019年10月末までに、確かな課題仮説と、解決策の草案を立てます。
2020年4月までに、解決策のプロトタイプ検証などを終え、実現に向かい走り出す具体的なサービス案を決定する。
このサービス案の実現の判断のタイミングで、必要に応じて退職等を検討します。(時間を捻出するリターンやリスクに応じて判断)

 

<2-4>直近約2か月間(2019年10月末)の計画

課題仮説と解決策仮説の検証を下記の4ステップで実行します。主に「起業の科学」のプロセスを参考にして実行します。
①課題仮説の再検討
読書における「痛みのあるニーズ」をと、それを持つ顧客候補を探し、課題仮説を設定します。
・自身の読書体験をシーン毎に振り返って、課題の有無を確認する。
・友人や同僚の読書体験についてオープンクエスチョンでヒアリングを深める。
②課題仮説の検証
設定した課題仮説のスケール可能性を確認します。同属性の想定顧客20人を集め、課題仮説やその周辺課題をあぶり出すインタビューを実施します。(判断基準や手法を勉強中)
③解決策の検討
検証した課題仮説をもとに解決策を検討します。協力者のフリーランスデザイナーK氏協力を得る予定です。
④解決策の検証
解決策のプロトタイプをあて、顧客候補から意見をもらいながらこれをブラッシュアップします。

 

3.あなたの「障壁」と「強み」

<3-1>ビジョン実現に向けて障害となりそうなこと

現状なし(時間がボトルネックになった場合は退職も視野にいれています)

 

<3-2-1>ビジョン実現を確信できる理由①

【情熱と行動力】
ぼくはこの新規事業検討を2018年の11月ごろからスタートしました。それまではいち会社員として、店頭での販売研修、システム開発業務、といったいわゆる一般的な大企業の業務しか経験したことがありませんでした。が、自分の信念に沿ったことを仕事にしたい、という思いから一歩踏み出し行動し始めました。
当初はビジネスコンテストに提出してみたり、社外のイベントで全く知らない輪の中に飛び込んでみたり、右も左もわからない中でまずはやってみて、振り返り、動きの精度を高められるよう方針を変えて行動してきました。
やがて「本が読みたいんだけど全然読めないんだよね」という友人の思いを聞き、そういった思いを解決するために、読書術関連の著書をもつ作家さんにヒアリングの機会をいただいたり、街灯アンケートで50人以上の方に読書関連のインタビューをしたり、自分たちで選択できる最善の方法を考えながらここまで動き回ってきました。
まだまだ具体的な事業構想を描けていない、価値を生み出せていない段階ですが、なんのアセットも実力もない世界に一歩踏み出し、結果を求めて行動を継続できていることが一番の強みです。

 

<3-2-2>ビジョン実現を確信できる理由②

【実行と推進力】
会社勤務の中で、通常業務の傍ら全く新しい価値を職場に生み出した経験があります。2018年の実績です。ぼくはシステム部門に所属しており、「社内のビジネス部門と意識合わせしビジネスニーズを満たす価値の高いシステムを開発運用する」をミッションとした担当にいます。1を100に増やす仕事です。業務の中にはシステムの維持運用を目的としたメンテナンス業務が存在しますが、開発コスト削減のための仕様割り切りなども相まって、その業務稼働が肥大化していました。
そして現場では、「ここはお客様のためを考えると改善した方がいいんじゃないですか?」といったような意見に対しても「なかなか時間がなくて。。」と、頭ではわかっているけど着手できない、そんな光景が日常的になっていました。
そんな折、RPAという業務自動化ツールが非常に進歩し、世の中に価値を生み出し始めていることを知りました。そのツールを使えば目の前の担当者が抱える稼働逼迫の問題を解決できるかもしれない。そう思い、RPA導入の企画を1から立ち上げ推進しました。
新しいことを始めることに、周囲の反応も必ずしもよいものではありませんでした。が、別部署の担当者とも連携しながら粘り強く実行し、少しずつ周囲の協力を得て、職場でRPAツールを用いた業務自動化の普及を推進をしました。2000時間の稼働削減を見込むロボットを開発しました。
この経験で周囲の協力を引き出し、かつてなかった価値を提供するということの難しさを実感していて、それを乗り越えた経験があることは大きな強みです。

 

<3-2-3>ビジョン実現を確信できる理由③

【最高の仲間】
2018年から始めたこの事業開発の取り組みですが、会社の同期と二人で継続しています。彼はぼくと同じようなバックグラウンドを持っています。同じ会社に入り、似たような業務につき、似たような課題感を持っています。良しとすることの基準や目指す先=ビジョンも共有でき、阿吽の呼吸で物事を前に進めることができます。もちろん時には衝突しますが、こんなにも心強い仲間はほかにいません。
正直、動き始めた当初はもっとうまくやれる自信がありました。だけど何の結果も出せない日々が続いて、「こんなことやってて意味あるのかな」「本当にこれって自分に向いていることなのかな」と思うことも時々あります。そんなときに「でもこれで、次こうやればいいってことがわかったんだから逆にめっちゃ楽しみじゃない?」と励まし合えたからこそ、ここまで継続することができたと思っています。
11/11、ポッキーの日上野駅のガストでジュースを飲みながら「よし、いっちょやろう!で、まず今日は何すればいいんやっけ?」とウキウキ会話をした瞬間から、二人は最高のチームになりました。

 

4.チーム・応援者の状況

<4-1>チーム・応援者のプロフィール

このパートは個人情報に相当するので、伏せます(すみません!)
じーのことを書いています。

 

<4-2>事業を進める上で協力先・取引先

現状なし

 

<4-3>アドバイザーやメンターの存在

StartUpHubTokyo の起業コンシェルジュ2名へ、スタートアップの進め方についてフィードバックをいただくことを目的に、月に2回程度、定期相談に伺っている。
・K氏
強み:アイデアブラッシュアップ、技術シーズの事業化
・T氏
強み:Webサービスマーケティング、販売促進

 

おわりに

以上、相当長くなりましたが、読んでいただけたでしょうか。

ぼく個人として、「ここがまずかったかなあ」「もっとこうしたほうがよかったかなあ」と今となっては考えているポイントはいくつかあります。

が、あまりバイアスをかけない方が良いと思うので、あえて書きません。

みなさんの考え方で「受かると受からないの線引き」を予想していただけると嬉しいです!

ぜひぜひ、ご活用ください!

学生インターンに潜入!「Willは交差点を描こう!」

どーも!とみたじの、たじーです! 会社同期のとみーと一緒に、新規事業案を検討しています。

 

今回は、

8月末に開催された、学生向けの弊社インターンシップの潜入レビュです!

もちろん、学生の指導役としての参加です(笑)今時っぽく言うと、メンターってやつです。

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このインターンシップ、実は「ビジネス創造インターンシップ」というもので、手前味噌ですがまさに今のぼくたちに打って付け!

 

…ちなみに、ぼくが受け持ったグループは、新規事業企画のワークで優勝しました!笑

勝因は、課題設定にあったと思います。

ただ指導役のはずが、参加して得られた学びも多かったため、議論の過程に沿って、内容を共有させていただこうと思います。

 

【目次】

 

0.インターンシップの概要

◇概要

3日間のグループワークで新規事業を企画し、プレゼンの後に優勝チームを決めます。

お題は「ICTで未来の社会を創造せよ!」(なんちゅー曖昧な、、)

 

◇参加人数

約40名(6,7名 × 6グループ)

ぼくが参加したのは理系コース。また受け持った班の学生はみんな優秀で、名門大学の学生の子ばかりでした。

 

◇スケジュール

計3日間

1日目:弊社事業や技術についての講義

2,3日目:新規事業企画のグループワーク、プレゼン大会

 

1.Willは交差点を描こう!

実はぼくたち指導役がインターンへ参加したのは2日目からで、その時、ぼくの受け持つグループ(以下A班と呼びます。)は既にWill※が決まったところでした。

 

※Willとは、直訳すると「意志」ですが、弊社内では、実現したいこと、本気で取り組みたいこと、などの意味で多用されます。

 

◇A班のWill

「どこでも、住みたい所に住める世界を実現したい!」

◇背景

進学や就職において、現実的に選択肢の多い東京となってしまう中、本当は自然に囲まれた田舎でゆっくり暮らしたい。

 

そして2日目の朝、

Willに対して、次は何を考えようか?というところに、ぼくがワークに混ざることになりました。

そこで真っ先に思い出したのは、以前に外部講師の方から言われた「それって価値の押し付けじゃない?」という言葉です。

 

(当時のブログ)

 

すぐさま、Willと社会が求めることの ”交差点” を探すよう促しました。

ホワイトボードで学生へ説明したイメージ↓↓

 

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そして交差点を探すために、今掲げるWillの中で「課題」の絞り込みをすることに。(いわゆる課題解決型をお勧めしました。)

問いは、「住みたい所に住めない人が、住み替えたいほどの困りごとは何か?」です。

 

更に問いを2分して検討しました。

  • ①東京住みの困りごと
  • ②地方住みの困りごと

 

まずは①について、

「ちなみに、みんなは田舎に住みたいの?」と聞いてみると、

「富士山の見えるところに住みたいって人もいると思います。」

「○○さんは田舎に住みたいの?」

「うーん、、私は住みたくない。。。」

 

なんと..!!

そもそも本人が地方に住みたいと思えていなかったのです。①はこの時点でなし。

 

次に②について、地方住みの困りごとをブレストしてみると、

  • 塾が少ない
  • 就職先が少ない
  • 買い物できる店が少ない
  • 遊ぶ場所が少ない etc..

 

またこの時、元のWillを深掘りしてみると、特にA班は3人が地方学生で、場所の制約から不便を被る機会があり、場所に縛られずに生活や仕事をできる環境を創りたい、という当事者としての想いがあるようでした。

(ちなみにぼくも静岡県出身のため共感します。笑)

 

2.課題の質を見極めよう!

次に、地方の困りごとを絞り込む上で、困りごとの定義を確認しました。

 

◇困りごととは?

現状を解決するために、既にコスト(金銭、時間)を払っていて、それを不満に思う気持ち。

※顧客が口で「困っている」と言うだけでは、本当は困っていない可能性がある!

 

A班がコストとしてイメージできたのは、移動のための交通費です。

当てはまるのは次のシーンでした。

  • 就活
  • ライブ

 

上記どちらを取り組むべきか決めるために、コスト有無だけでなく、コスト大小の確認もしました。コストが大きいほど、それを代替できた時に使ってるくれる人数や収益が大きいからです。

 

◇コスト=

深さ(既に払っている1人当たりのコスト=金額×回数や頻度)

× 広さ(既にコストを払っている人数)

 

例)就活

深さ:交通費(往復2万円)× 多くても5~10回くらい?

広さ:主に地方就活生

 

例)ライブ遠征

深さ:交通費(同額)× むっちゃ多い人いそう..!

広さ:たくさんいそう..!

 

両者を比較したとき、大きさをよりイメージできたのはライブ遠征でした。

また簡単な仮説検証として、Twitterで「ライブ遠征 金欠」で検索してみると、相当数ヒットしたことも確認できました。

 

ちなみに、A班には猛烈にライブ好きな学生がおり、地方から遠征する友達もたくさんいるとか。この困りごとの当事者がいたことが、次のステップへ進む大きなキーポイントでした。

 

3.課題の深掘りをしよう!

テーマをライブ遠征に絞った次に、「顧客がコストを払ってまでライブ遠征をしたい理由」を考えるステップに移りました。

 

その理由を別の手段で代替できれば、解決策(新サービス)とるからです。

※ここで理由が不明確or間違いだと、サービスがぼやけるor刺さらないため、顧客は利用してくれません。

 

今回は、この理由を「アーティストを生で見たいから」と仮定しました。(他に、ファン同士の交流や、限定グッズ購入 などの選択肢が出ました)

 

ではコストを払ってまで顧客が求める「生」とは何か?

今回は、「アクションに対するリアクション」と定義付けました。なんか目が合った!(気がする)とか、手を振り返してくれた(気がする)とか、アーティストと一緒に盛り上がってる感って、確かに大切ですよね。

 

 (この頃には、付箋を使ってかなり議論が活発化してきました。)

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またこの時、競合サービスも確認しました。競合の「アクション&リアクション」は、テキストアクション、リアルタイム性の欠如などの特徴が見えたため、これを上回る方法を提案できれば、新サービスになる!と判断しました。

 

ここまでを下記に整理しました。

  • ライブ遠征にコストを払って、金欠で困ってる人が多い
  • 彼らがコストを払う理由は、生ライブでアーティストのリアクションを見たいから
  • リアクションを別の手段に置き換えれば、新サービスになる

 

4.交差点に戻ってWillを再定義しよう!

はじめのA班のWill

「どこでも、住みたい所に住める世界を実現したい!」

→本来意図する想いとズレがあったので、

「場所に縛られずに生活や仕事をできる環境を創りたい!」へ変更。

 

また交差点として絞ったWillは、

「どこでも生ライブを体験できる世界を創りたい!」

 

…Willは2つあって良いんでしょうか?

Willはステップ論なので、二重円のイメージで描こうって話をしてました。

 

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以上、ここまでの課題設定を他班よりも深められたことが、今回のインターンの勝因と思います。

(この後に解決策として新サービスを検討しましたが、かなり現実離れしたアイデアなので、実際に実現するのは困難かと、、笑)

 

でも人事もずるいよ。

人事から学生に「Willを追求しよう!」と繰り返しフィードバックがあったので、他班は確かに大きなWillを描いてたけど、最終プレゼンでは「本当にお金払ってくれるんですか?」と聞くんだから。

 

「Willは 交差点を描こう!」

 

…ちなみに、個人的な学びとして、

ぼくらは読書に関連する課題を探し中ですが、昨今様々なサービスがある中、読書に限らず解決されていない課題なんて無いんじゃないかと最近弱気になっていたところでした。

しかし、

・今回のインターンで、コストを含む課題があっさり出てきて、、まだまだ身の回りの課題はたくさんあるんだ、と勇気を貰えました。笑

・ただ技術的な制約で解決できない課題も多く、(政治、経済、社会など、、まさにPEST分析!)書籍『起業の科学』には、「Why now?(なぜ今やるか?)が最も重要」という記載があり、これが上記に該当することかなと、腑に落ちた次第でした。

 

以上です。ありがとうございましたmm