道なき道!若手リーマンの手探り日記

副業で起業?!若手リーマン奮闘日記

通信キャリアに勤める20代会社員が隙間時間を活用し、副業でできる新規事業を手探りで検討する模様をお届けします!

「落ちた」審査書類、一挙大公開!TSGプログラム

こんばんは!とみーです!会社同期のたじーと一緒に、新規事業開発に挑戦しています。

 

以前の記事で、TSGプログラムのfirst stage gatheringの様子を共有しました。

 

記事でも詳しく紹介していますが、素晴らしい会でした!
とても意欲的な300人以上のメンバーが集い、圧倒的な熱量でお互いのビジョンをブラッシュアップしていきました。

実は、TSGプログラムはステップ・バイ・ステップで審査が実施され、それに合格できた人だけが次のステージに進めるプラグラム・・!
今後もぜひ参加したい!と思い、2次審査の書類を提出しました。

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審査の様子のイメージ ※webでの提出なので完全にイメージです

 

審査結果は、残念ながら落選。。
今回はその「落ちた」2次審査書類を一挙大公開します!
事務局は審査基準を明言していませんので、その線引きを研究したい方は、下記の「受かった」2次審査書類と併せて研究の材料にご活用ください。

昨年度のファイナリストの田ヶ原さんが公開されている記事です!

 

正直かなり自分の内面をさらけ出した内容になっているので、けっこうこの記事を書くかどうかは迷いました。

裸で新宿を歩くくらい恥ずかしいです。(歩いたことないけど)

が、ぼくが審査書類を書くときに「落ちた人はどんなこと書いたんだろう?」ということが気になったこともあり、きっと誰かに役に立てると思ったので公開します!

それではどうぞ!

 

【目次】

 

0.ビジョンの概要

<0-1>世の中や世界を変えるビジョンを一言で表すと?

読書を通じて”ちょっとチャレンジするオトナ”が溢れる世界

 

<0-2>ビジョンの概要(200文字以内、180)

人々はいま、自分の力で生きることが求められる時代になりました。しかし、この煽りを大きく受ける多くのオトナは、この時代の変化にうまく追従できていません。そして、今日も漠然とした不安を抱えながら生きています。
「ちょっと新しい知り合いを増やしてみよう」些細なことでも構いません。
昨日より少しだけいい自分へ、自分の人生のために新しいことにチャレンジできるオトナが溢れる世界を実現したいです。


1.個人プロフィール

<1>プロフィール・経歴・背景など

【経歴】
大学院を卒業後、通信事業会社の情報システム部門でサービス仕様・設計業務を担当。3年間勤務。
3年間の決済系システムの開発を通じて、セキュリティや可用性の面で非常に厳しくクオリティを求められる現場でシステムの開発・運用を担当しました。システムを開発するということの難しさと楽しさ、そして高品質なシステムを開発し続ける組織作りについて多くのことを学びました。ここ半年間は、フロントエンドの顧客接点にフォーカスした開発部門に異動し、アジャイル手法やデザインシンキングを用いて顧客体験に寄り添ったシステム開発の推進をしています。


【経緯・意気込み】
ぼくは、最近までとても無気力な人間でした。特別やりたいこともなく、やるべきだと信じるものもなく(そしてそういう期待をしたところで報われるとも思えず)毎日ネットゲーム三昧で、だらだらと日々を消化してきました。やがて就活を経験し社会人になり、一人のオトナとして生活が変化する中で、読書に出会いました。きっかけは、仲良くなった同期からの勧めです。それまでは読書というものに全く無縁の人生を送ってきましたが、コンサルタントが書いたようなハウツー本から名著と呼ばれる古典まで、隙間時間を活用して読書を継続してきました。
無気力だった頃のぼくは、読書なんていうものは”意識の高い人”がやるものだと思ってました。意識の高い人はいわゆるビジネス書を読んで、自分なりのアクションをしています。そんな積極的な人に対しても、どうせ生まれて死ぬまでの時間をそんなに一生懸命生きてどうするの?と、今思うと斜に構えた態度で捉えていました。
ところが、読書を始めてしばらくして、そういった人生や周囲への考え方に変化が見え始めました。色々なことに対して、前向きな価値観を持つようになりました。例えば仕事に対しては「仕事なんて全然したくないし早く帰れていい感じの給料がもらえるところがいいな」という後ろ向きな気持ちが、「世の中に本当に価値のあることを提供したい。結果的にお金がもらえたら嬉しい」という気持ちになり。人間関係には「ありのままに生きて気に入ってもらえないんだったら別にいいや」という投げやりな気持ちが、「自分のできる範囲で貢献して、仲良くなりたい人と仲良くなれる人間になりたい」という気持ちになりました。その他のことについても同じです。「なるようになれば何でもいいや」から「自分なりのウィルを達成できるように努力しよう」という考え方に変化してきました。特に人生やキャリアについての考え方にはぼくにとってインパクトの大きい変化が現れました。「なんでもいいや」から「自分が本当にやりたいことってなんだろう。それをやるためにはどうしたらいいんだろう」と、前向きな態度を持つようになりました。そして今この提出文を書いています。ぼくはいま、当時のぼくに比べてとても幸せな毎日を送っています。
一方で、いまだ多くの人が、読書を始める前の自分と同じような態度で日々を過ごしていることを実感しています。「適当に生きればいいや」「正直なんかダメだとは思っているけどどうすればいいかよくわからない」漠然とした不安は抱えながらも、何をどうしたらいいかわからない。それを考える理由もない。変えようなんて思わないし、妥協して生きればそれでいいよね。
それが悪いことだ、と決めつけるつもりはありません。人それぞれと言ってしまえばそれまでです。だけど、ぼくは自分自身が体験したこの大きな変化・・ポジティブな変化を、もっともっと多くの人にも感じてもらいたいです。それは価値の押しつけかもしれません。表面的な欲求を解消することでは実現できないかもしれません。けれど、”何でも揃っている”現代のオトナたちが抱える欲求がどこか満たされていないんだと、そう思います。どうにか人の力を借りて、そんなオトナたちが自分の人生に前向きに向き合い、イキイキと自分の人生を過ごすことが当たり前の未来を実現したいです。

 

2.ビジョンの詳細と計画

<2-1>具体的にどんなサービス又は商品を創りたいか?

現時点では、ビジョンを実現するために具体的に提供するサービスをありありとイメージできていません。サービスの検討・検証を引き続き実行していきます。


なぜまだ描けていないのか:
現実に収益化できて事業継続可能なサービスを実現するためには、「痛みのあるニーズ」を解決する必要があると考えています。(少なくとも、セオリーはそうであると認識しています)
その「痛み」の基準として、”ニーズを満たすために既にコストを支払っている人が存在するか?“が一つのポイントであると思っています。
ここまで、数ヶ月間にわたって「もっと本を読みたいんだけど読めないんだよね〜・・」「子供に本を読ませたいんだけど読んでくれないんだよね〜・・」といった声に接してきました。僕はその課題を解決することが、自分のビジョンを実現するための一歩だと考えてその解決の方法を検討してきました。が、深く課題感をヒアリングして掘り下げていくと、読みたいとは思うけど、コストは伴っていない(それができるようになるために努力やお金を投資していない)ことがわかりました。このような経緯から、現時点では「痛みのあるニーズ」を捉えた、継続性のある事業プランを策定することができていません。

 

<2-2>この1ヶ月のアクションを教えて下さい。

【前回分で提出したアクションプラン】
>>現時点で最も注力すべきことは、「もっと読書量を増やしたい」というニーズを満たす具体的なソリューション仮説の精度を上げることだと思っている。顧客候補のフィードバックを得て、7月下旬に向けてソリューションのブラッシュアップをしていく。 その後は8月には左記ソリューションのスケール検証にうつり、ビジネスとして継続可能なサービスは何か、意思決定ができるところまで持っていきたい。9月以降、プロトタイプをリリースし検証の中で、サービスを改善していきたい。


【それに対して実行してきたこと】
①「読書量を増やしたい」ニーズの解決策となる案のプロトタイプを顧客候補5人にあてて、検証しました。2週間の検証ののち、意見を伺ったところ、「面白いね!」「読む量が増えたよ!」とは言ってくれたものの、お金を払ってまで利用したいと思わないと言われました。その理由を深掘りして聞くと、「もっと読書量を増やしたい」という思いに対して、現状なんらかのコストをかけて解決のために努力しているわけではありませんでした。(前段の課題仮説検証の基準が甘かったです・・)
②これが「痛みのあるニーズだ」ということを証明するべく、新宿などの街頭で40人にインタビューを実施しましたが、同じく解決に向けてコストをかけている顧客候補を発見できませんでした。
上記①②から、「読書量を増やしたい人のニーズを満たす」ソリューションは収益を上げて事業として成立できる課題ではない、と判断しピボットしました。
③解決すべき課題が他にないか?を色々と考え、「お子さんに読書をさせたい親御さん」の気持ちは「痛みのあるニーズ」なのではないか?と仮説を立てて検証に向け行動しました。Twitterでの検証や既存サービスの調査等にくわえて、社内のお子さんを持つ親御さん13人にインタビューを試みるなどしましたが、そのためにコストを払っている親御さんを発見できませんでした。

 

<2-3>次の約1年(2020年8月末迄)の計画

課題と解決策の仮説検証を、継続して最短で回します。
2019年10月末までに、確かな課題仮説と、解決策の草案を立てます。
2020年4月までに、解決策のプロトタイプ検証などを終え、実現に向かい走り出す具体的なサービス案を決定する。
このサービス案の実現の判断のタイミングで、必要に応じて退職等を検討します。(時間を捻出するリターンやリスクに応じて判断)

 

<2-4>直近約2か月間(2019年10月末)の計画

課題仮説と解決策仮説の検証を下記の4ステップで実行します。主に「起業の科学」のプロセスを参考にして実行します。
①課題仮説の再検討
読書における「痛みのあるニーズ」をと、それを持つ顧客候補を探し、課題仮説を設定します。
・自身の読書体験をシーン毎に振り返って、課題の有無を確認する。
・友人や同僚の読書体験についてオープンクエスチョンでヒアリングを深める。
②課題仮説の検証
設定した課題仮説のスケール可能性を確認します。同属性の想定顧客20人を集め、課題仮説やその周辺課題をあぶり出すインタビューを実施します。(判断基準や手法を勉強中)
③解決策の検討
検証した課題仮説をもとに解決策を検討します。協力者のフリーランスデザイナーK氏協力を得る予定です。
④解決策の検証
解決策のプロトタイプをあて、顧客候補から意見をもらいながらこれをブラッシュアップします。

 

3.あなたの「障壁」と「強み」

<3-1>ビジョン実現に向けて障害となりそうなこと

現状なし(時間がボトルネックになった場合は退職も視野にいれています)

 

<3-2-1>ビジョン実現を確信できる理由①

【情熱と行動力】
ぼくはこの新規事業検討を2018年の11月ごろからスタートしました。それまではいち会社員として、店頭での販売研修、システム開発業務、といったいわゆる一般的な大企業の業務しか経験したことがありませんでした。が、自分の信念に沿ったことを仕事にしたい、という思いから一歩踏み出し行動し始めました。
当初はビジネスコンテストに提出してみたり、社外のイベントで全く知らない輪の中に飛び込んでみたり、右も左もわからない中でまずはやってみて、振り返り、動きの精度を高められるよう方針を変えて行動してきました。
やがて「本が読みたいんだけど全然読めないんだよね」という友人の思いを聞き、そういった思いを解決するために、読書術関連の著書をもつ作家さんにヒアリングの機会をいただいたり、街灯アンケートで50人以上の方に読書関連のインタビューをしたり、自分たちで選択できる最善の方法を考えながらここまで動き回ってきました。
まだまだ具体的な事業構想を描けていない、価値を生み出せていない段階ですが、なんのアセットも実力もない世界に一歩踏み出し、結果を求めて行動を継続できていることが一番の強みです。

 

<3-2-2>ビジョン実現を確信できる理由②

【実行と推進力】
会社勤務の中で、通常業務の傍ら全く新しい価値を職場に生み出した経験があります。2018年の実績です。ぼくはシステム部門に所属しており、「社内のビジネス部門と意識合わせしビジネスニーズを満たす価値の高いシステムを開発運用する」をミッションとした担当にいます。1を100に増やす仕事です。業務の中にはシステムの維持運用を目的としたメンテナンス業務が存在しますが、開発コスト削減のための仕様割り切りなども相まって、その業務稼働が肥大化していました。
そして現場では、「ここはお客様のためを考えると改善した方がいいんじゃないですか?」といったような意見に対しても「なかなか時間がなくて。。」と、頭ではわかっているけど着手できない、そんな光景が日常的になっていました。
そんな折、RPAという業務自動化ツールが非常に進歩し、世の中に価値を生み出し始めていることを知りました。そのツールを使えば目の前の担当者が抱える稼働逼迫の問題を解決できるかもしれない。そう思い、RPA導入の企画を1から立ち上げ推進しました。
新しいことを始めることに、周囲の反応も必ずしもよいものではありませんでした。が、別部署の担当者とも連携しながら粘り強く実行し、少しずつ周囲の協力を得て、職場でRPAツールを用いた業務自動化の普及を推進をしました。2000時間の稼働削減を見込むロボットを開発しました。
この経験で周囲の協力を引き出し、かつてなかった価値を提供するということの難しさを実感していて、それを乗り越えた経験があることは大きな強みです。

 

<3-2-3>ビジョン実現を確信できる理由③

【最高の仲間】
2018年から始めたこの事業開発の取り組みですが、会社の同期と二人で継続しています。彼はぼくと同じようなバックグラウンドを持っています。同じ会社に入り、似たような業務につき、似たような課題感を持っています。良しとすることの基準や目指す先=ビジョンも共有でき、阿吽の呼吸で物事を前に進めることができます。もちろん時には衝突しますが、こんなにも心強い仲間はほかにいません。
正直、動き始めた当初はもっとうまくやれる自信がありました。だけど何の結果も出せない日々が続いて、「こんなことやってて意味あるのかな」「本当にこれって自分に向いていることなのかな」と思うことも時々あります。そんなときに「でもこれで、次こうやればいいってことがわかったんだから逆にめっちゃ楽しみじゃない?」と励まし合えたからこそ、ここまで継続することができたと思っています。
11/11、ポッキーの日上野駅のガストでジュースを飲みながら「よし、いっちょやろう!で、まず今日は何すればいいんやっけ?」とウキウキ会話をした瞬間から、二人は最高のチームになりました。

 

4.チーム・応援者の状況

<4-1>チーム・応援者のプロフィール

このパートは個人情報に相当するので、伏せます(すみません!)
じーのことを書いています。

 

<4-2>事業を進める上で協力先・取引先

現状なし

 

<4-3>アドバイザーやメンターの存在

StartUpHubTokyo の起業コンシェルジュ2名へ、スタートアップの進め方についてフィードバックをいただくことを目的に、月に2回程度、定期相談に伺っている。
・K氏
強み:アイデアブラッシュアップ、技術シーズの事業化
・T氏
強み:Webサービスマーケティング、販売促進

 

おわりに

以上、相当長くなりましたが、読んでいただけたでしょうか。

ぼく個人として、「ここがまずかったかなあ」「もっとこうしたほうがよかったかなあ」と今となっては考えているポイントはいくつかあります。

が、あまりバイアスをかけない方が良いと思うので、あえて書きません。

みなさんの考え方で「受かると受からないの線引き」を予想していただけると嬉しいです!

ぜひぜひ、ご活用ください!