ビジョンを絵に描いてみよう!TSGプログラム
こんばんは!とみーです!会社同期のたじーと一緒に、新規事業開発に挑戦しています。
今回もご覧いただきありがとうございます!
実は僕たちは8月上旬、起業家支援団体のサポートを受けるべく、TSGというプログラムに応募していました。
>>東京発・400字から世界を変える、スタートアップコンテスト
これまで自分たちのできる範囲で工夫や振り返りをしたり、本のインプットをもとに行動や検討の精度を上げようとしてきましたが、普段は普通の会社員。
カイさんを含めた色々な方に助けてもらってはいるものの、どうしても手に届く情報は限られてしまうし、判断に迷う場面も少なくありません。
そんな中で、既に起業をされていて実践的なアドバイスをもらえるメンターのような方や、同じ志を持っていて切磋琢磨し合える仲間を探したいと思い、きっかけを探っていました。
TSGはまさに、僕たちのような悩みを抱えている人間にピッタリなプログラムだと思ったので、ぜひ活用したい!と400字に想いを託したのでした。
今回は8/18,8/24に参加したプログラム「First Stage Gathering」での出来事と、そこで得た気づきについて共有したいと思います。
【目次】
未来を語ろう!お前は結局何がしたいんだ?!
First Stage Gatheringでの一日でとことん向き合うことになったのは、とにもかくにも「ビジョン」この1点でした。
ビジョンとは、将来のあるべき姿を描いたもの。
「将来、世界がこうなっていると素晴らしい・・!!」と信じられる、実現したい未来のことです。(サービスのことではありません!)
与えられたお題は、ビジョンを絵に描いてみよ!
会場にいる300人近い参加者は何度もチームを変え、説明して説明してフィードバックをもらって推敲していくことが求められました。
起業家にとってビジョンは夢を描き人を巻き込むために必要不可欠なもの。「起業はビジョンを実現するための借り物競走である」と言われています。
当然、僕たちもこれまで「実現したい世界ってなんだっけ?」ということを何度も何度も話し合いましたし、自分たちが何を良しとしているのか?は明確に伝えられると思っていました。
が、絵に描くとなると急にガツンとハードルが上がった感じがしたんです。
僕たちが目指すビジョンは「情熱と信念を持ったオトナを増やす」こと!だけど、情熱と信念を持ったオトナって具体的にはなんだろう・・?
絵に描け!と言われてグッと具体化することを求められた瞬間に、僕たちが実はすごく抽象度の高いビジョンを掲げていたことに気が付きました。
だけど、ビジョンは人を巻き込むためのもの。抽象的なビジョンは、たしかに「よさそうだね!いいかも!」とは言ってもらえるかもしれないけれど、具体的なビジョンに比べて「それは絶対やるしかない!協力したい!」と思ってもらえるインパクトに欠けます。共感を引き出しづらいのです。
というわけで、プログラムを通じて一生懸命考えたビジョンのイメージは、こんな感じです。
絵心があれすぎますが、先ほどの言葉に比べると、読書を通じて僕たちが実現したい「よりよい未来」を少し想像していただけるようになったと思います。
いいビジョンってどんなビジョン?
結局、プログラムを通じて10人以上からビジョンを説明してもらいました。そして、できる限りのフィードバックをしました。
その営みの中でも、僕がいちばん共感できた(応援したい!と思えた)ビジョンを紹介したいと思います。
「女性が下着選びに困らない世界を作りたい」
ズッキーさんという、フリーランスでwebライターをされているお兄さんの掲げているビジョンです。
「え?」と思われるかもしれません。が、真実です。話を聞いた10人の中で、僕の心には一番刺さりました。もちろん、これはあくまでも「とみーの基準」です。誰もが同じ基準で価値判断するわけではありません。
また、ズッキーさんご本人の魅力というか、ビジョンだけでは測れない影響も関係していると思います。
なぜ僕は、こんなにも自分の関係のないビジョンに共感できたのでしょうか?自分の感情を振り返ってみて、その理由は2つあるんじゃないかな、と考えています。
1.なんでそのビジョンを掲げているの?その理由が素敵
ズッキーさんがこのビジョンを実現したい理由は、奥さんの困りごとに彼がとても真剣に向き合っているからです。
ズッキーさんの奥さんは下着のサイズ選びを上手にできておらず、肩こりをはじめとした健康上の問題に直面しています。
そんな奥さんを助けたい!素直な気持ちで、事業を始めたいと考えているんですね。めっちゃ素敵じゃないですか?
2.具体的!ですごくわかりやすい
そしてこのビジョンのもう一つの特徴は、具体的であること。
「ブラジャー選びに困らない世界」ってめっちゃわかりやすいですよね。
ビジョンが実現できたその先の未来が、普段そういうことを考えていない僕にもなんとなくイメージできます。
想像してもらうことができること!が良いビジョンの1つの要因なのだと思いました。
TSGは、さらけ出せる素晴らしい「場」
こういったプログラムに参加したのは今回が初めてで、正直参加するまでは「どんな価値があるのかな?」ということに半信半疑でしたが、思い切って応募してみてすごくよかったな、と感じています。
事務局のみなさんは、TSGが与える価値の中の1つに、参加者同士のコミュニティの形成、という価値を挙げています。
参加者同士のコミュニティ
同じタイミングで起業を志し、困難を共にした「起業同期」との切磋琢磨と相互支援のコミュニティはかけがえのない財産に。
宣言どおり、素晴らしい同期が集まる場に参加することができたな、と思いました。
特に、僕にとってこの「場」の素晴らしかったところは、自分の心の底からの想いや不安をさらけ出せる雰囲気です。
正直、自分がすごくやりたいことって、なかなか人に言いづらい世の中だと思います。
例えばぼくの経験で言うと、小さい頃「プロ野球選手になりたい!」と親に伝えたところ「そんな誰でも彼でもプロ野球選手になれたら苦労せんやろ」とばっさり言われてしまいました。
確かに統計的には相当難しいこと言っているとも思いますし、そのときの親のアドバイスが間違っているとは思いません。
だけど、だからといってその夢を追いかけてみることに価値がないかというと、そんなことはないと思います。たとえ結果的に実現できなかったとしても。
同じような経験って、みんな大なり小なりあるかなと思っていて、「やってみたいことを語る」「でっかい夢を語る」のってすごく勇気のいる行いに感じられる人も多いと思うんです。
もちろん悪気はないけど(むしろ善意かもしれないけど)「そんなに難しそうなことにチャレンジするのやめといた方がいいよ」と否定されるのが目に見えていて、宣言しづらいですよね。
だけどTSGでは、そういう心の底から思う自分がいいと思うことを人に話す、ということのハードルがとても低かったんです。
だからこそ、参加者ひとりひとりが自分のビジョンを自信を持って人に伝えられたし、その結果良いフィードバックももらえたんじゃないかな、と思います。
おわりに
今回の学びとしては、前述のとおり自分の想いを人に刺さるビジョンとして伝えるコツを掴めたんじゃないか、そんな気がしています。
抽象的でイメージを共有しづらかったビジョンから、具体的に共感してもらいやすいものへと変化させることができたのは大きな価値です。
また、「起業は借り物競走である」という言葉は非常にキャッチーかつ本質を捉えている言葉かなあと思い、お気に入りになりました。笑
自分で抱えてしまうクセを個人的な課題感として持っているので、意識したいと思います。
さて、TSGというプログラムですが、実はこれから二次審査に突入します。
事業計画書に近い提出項目が設けられていて、その内容を元に次のステップに進めるかどうか、分岐します。
引き続き、「場」を勝ち取るべく、しっかり練って提出したいと思います!
『起業の科学』失敗からの学び2選 -Chapter1編-
どーも!とみたじの、たじーです! 会社同期のとみーと一緒に、新規事業案を検討しています。
さて、今回は本のレビュー投稿です!
みなさんは、『起業の科学』という本をご存知でしょうか?
起業を考えたら読むべき10冊にも紹介されています。
〜引用〜
シリコンバレーで5社もの起業経験のある田所雅之氏が、段階ごとに「今やるべきこと」を紹介しています。
時系列に沿って何をいつ達成するべきかを明確にしているので非常に実践的な本です。
ペルソナ、リーンキャンパス、ジャベリンボードなど、起業する上で必須の論理もきっちりと書いてある本書。
とにかく起業の成功率を高め失敗したくないと思うなら読んでおくべき。
まさに起業を科学していると言える、起業マニュアルの決定版です。
もちろん起業のノウハウが体系的にまとまった超良書なのですが、実際に経験して初めて理解したことも多くありました。
そこで今回はChapter1について、これまでの僕たちの経験(主に失敗..)と併せて得た気付きを2つに絞って整理します。
【目次】
1.課題の質にフォーカスする
「1-1.スタートアップにとっての「良いアイデア」とは 」を読んだ気付きです。
〜引用〜
p18.では、スタートアップにおいて最も重要なアイデアは何か。それは、課題の質にフォーカスすることである。
僕たちもこれまで”課題解決型”で、ビジネスの種探しを続けてきましたが、課題設定について、長らく「質」の意識が低かったという反省があります。
正確に言うと、質を確認するための手順はきちんと踏んできたつもりですが、質の「判断基準」が甘かったために手戻りを起こしてしまった、という反省です。
僕たちは当時、
「本を読みたいけど読めない若手社会人に、読めるようサポートすることは、ビジネスになるか?」という問いを立て、課題の仮説検証のためインタビュー調査をしていました。
インタビューでは、
- 読書をしたいと思うか?の質問だけではなく、
- 読書のためにコストを払っているか?行動を聞くように徹底してきました。
仮説検証としては、1,2の質問にYesさえ得られれば、程度の大小をあまり気に留めず、課題は存在するものとして、解決策検討へ進めてしまっていたのです。
次に僕たちはブレストした解決策案を紙にまとめ、数名の友人からフィードバックをもらいました。しかし「いいね!」とは言ってくれるものの、お金を払うか?聞くと、返事は「No.」
何故ダメか?を聞いてみると、そもそも強い課題感がないからでした。
たしかに解決策は重要です。解決策が課題をスマートに解決していなければ、当然市場に受け入れられないからです。
しかし、解決策以前に「本当に解決が必要な課題か?」
ここに、もっと厳しい判断基準を設けることが、本書で指す「課題の質にフォーカスする」に近しいことかなと改めて認識しています。
ちなみに、本書に記載はありませんが、僕たちは現在、
課題の質 = 深さ(解決しようとするコストの大きさ) × 広さ(痛みを感じる人数の多さ)と解釈しています。
またその他に、課題の質を確認しないまま解決策を検討してしまったことで、困ったことがありました。それは、戻り先が分からなくなることです。
これまでビジコンや社内の起業プログラム等に応募してきましたが、落選の後、どこまで戻って再検討すれば良いか分からなくなりました。
- 解決策の内容を修正すれば良いのか?
- 課題の着目ポイントから修正する必要があるのか?
もし課題設定に自信があれば、どんなにポジテイブに受け止められたことか。。課題の質の確認をおろそかにした解決策は手戻りが大きいのです。
〜引用〜
p19.実は、筋道(パス)は一つしかない。「課題の質を上げてから、ソリューションの質を上げる」という筋道だ。先にソリューションの質を高めてから、解決する課題の質を高めるというパスは存在しない。
まずは課題の質を上げることが重要だと、心に納得しました。
2.リーンキャンバスを何百回も書き込む
「1-4.PlanA(最善の仮説)を作成する」を読んだ気付きです。
〜引用〜
p89.事業計画書の作成に2ヶ月を費やすなら、10分で書けるリーンキャンバスを何百回も書き込むほうがはるかに効果がある。
事業計画の作成期間に関して、僕たちには苦い思い出があります。(笑)
以前、社内の起業プログラムに応募した際、事業計画書の提出を求められたことがありました。
これまでビジコンへ提出した1枚ペラの企画書と違って、10枚以上のまさに計画書で、「やっぱり事業を始めるには、このくらいの分量を考えるんだな..」と覚悟をして挑みました。
当時の状況はこちら ↓
その際、実は私たちは、事前に考えを整理するためにリーンキャンバスを使っていました。
しかし、それを詳細化して事業計画書に整理して、、なんてしているうちに、実際に書き上げるために1週間近く(40人時間くらい)かけたように思います。
そして長時間をかけた超大作は、プログラムに落選したため今ではもう見返さない代物になってしまいました。。
また、日単位に「今日は第X章を書く」という進め方をしていたため、日を跨ぐことで思考が分断されてしまい、全体の整合性を取るために何度も見返す分割損もありました。
その点リーンキャンバスは、全体の関係性を一見して意識できることも、素早い整理につながると理解しています。
また、リーンキャンバスの一見性は、コミュニケーションとしての価値も高いようです。
〜引用〜
p89.結果が目に見える形で残るし、メンバー間で目標を共有しやすい。
〜引用〜
p94.リーンキャンバスをチームの共通言語にすれば、効率的なコミュニケーションが取れる。自分たちが今どのような仮説を立てて、どこに向かっているかを明確にできる
まだ課題の質を検証中の僕たちは、リーンキャンバスを活用する段階にありませんが、重要な情報へのアクセスを良くしておくことは、検討を加速させる上でとても大切なことだと思います。
ちなみに僕たちは、タスク管理や議事メモといった情報をEvernoteで共有していますが、重要な内容はすぐに見返せるように、タイトルに【重要】と付け、検索しやすいように工夫しています。
今後リーンキャンバスを書く際のタイトルは、「【重要】リーンキャンバス」で決まりですね。
Chapter2以降の気付きは、また次回投稿します!
ありがとうございました。
【番外編】アメリカ出張でAmazon店舗へ行ってみた!
さて、今回は番外編です!!
普段は新規事業開発の営みについて共有していますが、今回は別のテーマで書いてみます。
初の番外編ということでちょっと緊張しますね・・
実は先日、会社の出張でアメリカに行かせていただきました!
ということで、今回はアメリカ出張レポートを書いてみたいと思います。
トピックは、サンフランシスコ周辺のAmazon店舗を訪問した際の様子について・・です!
野球の打順に例えて、紹介していきます!
1番ショート Amazon Books
まずは、Amazon Booksの紹介です!
Amazon Booksは、Amazonでのお買い物体験をそのままリアルに置き換えたようなリアル店
アプリでのお買い物の体験をすごくしっかり再現していて、例えば本はカテゴリ毎にランキング順に商品が陳列されています。
本の並べ方についてもよく見てみると面白いことに気が付きませんか?
・・そうです!
すべての本が表紙向きに並んでいるんです。
たしかに、Amazonのアプリ上では本の表紙が商品のパッケージとして画像表示されていますよね。
一般的に見かける本屋さんだと、人気の本は表紙向きにおいてあることがありますが、多くは背表紙向きに並んでいますよね。もちろんスペースは幅を取りますが、意外に感じる印象は違うなあ、と思いました。
この店舗を用意したAmazonの意図は、「実際に物を見て買う方が好き」というお客さんへのアプローチだということです。
実はアメリカでは、同じ本でも店舗によって本の値段が異なります。
つまり、「Amazon価格で本を買いたい気持ちはあるけど、やっぱりものをパラパラ見て買いたいんだよなあ」という気持ちに寄り添った店舗になっているんですね。
そしてこのAmazon Booksの運営について、面白い逸話があります。
Amazon Booksでは、開始当初はAmazonアプリや店舗で購入した商品の返品に対応していたそうです。
もともと、アプリの世界観を再現する!という目的なので、アプリでできることを機能として具備していたんですね。
が、途中でその機能を廃止したんです!
その理由は、「お買い物客の体験を損ねてしまうから」・・!
アプリの世界観を再現する、とは言っても、やはり最も大切なのはお客様。
お買い物をされるお客様のために、その導線を複雑にしてしまう機能をあえて削るという意思決定がなされた、ということです。
なかなかできないことじゃないでしょうか?
2番ライト Amazon Locker店舗
続いて、Amazon Lockerの店舗です。
Amazon Lockerというと、Amazonの荷物を受け取れる宅配BOXのようなロッカーですよね。ご存じの方は、その様子をご想像される方もいるかもしれません。
実はサンフランシスコには、Amazon Lockerを含む一部の機能に特化したリアル店舗が用意されているんです!
用意された機能は2つ、①Amazon Lockerでの荷物受け取り、②レンタル返却と商品返品、です。
①Amazon Lockerでの荷物受け取り
商品受取用のロッカーが設置されており、注文した商品の受取が可能になっています。
この他にもリサイクルコーナーもあり、段ボールを捨てて中身だけを持って帰ることもできます。
②レンタル返却と商品返品
商品の返品やレンタル品の返送ができ、配送料がかからない。返品用のパッキングも店舗で可能。
顧客体験としては、店舗に置いてある端末をポチポチっと押すだけで完結します!
アカウントでログインしてボタンを押すとバーコードが出てくるので、そのバーコードをつけて返したら手続き完了です。
この店舗は、サンフランシスコ大学のほど近くにある店舗です。ペルソナとして、サンフランシスコ大学に通う学生を想定しています。
学生たちの多くは寮生で、「宅配ボックスがなくて受け取りづらい」「段ボール廃棄が面倒だなあ」「教科書を安くレンタルできるAmazonは重宝してる!」といった想いを抱えていました。
そんな学生たちの課題を解決することに特化した店舗として開設された、という背景があるようです。
もちろん日本の多くの店舗も、近隣のお客特性に応じた商品展開を行っているとは思います。が、なかなかここまで目的を絞った店舗は目にできないのではないでしょうか?
9番ピッチャー まとめ
いかがでしたでしょうか。
AmazonといえばEコマース事業やAWSをはじめ、インターネット領域で革新的なサービスを打ち出して大きく進化している企業ではありますが、リアル領域においても様々な工夫を凝らしていることがわかり、とっても勉強になりました!
私の会社を含め、実験的な営みをするということは「やったほうがいいんだろうけど・・」とみんな感じてはいるものの、
なかなか現実的にそれを実現できている会社は少ないのかなあ、という印象を持っています。
そういったことを実際にやり始めている一例として、非常に参考になるなあ、と感じたので今回ご紹介してみました!
インターネット領域では「人間中心デザイン」という単語が流行っていますが、同じことはリアル領域でも実現できるし、世の中にはそういう店舗がもう既に現れ始めているんだ、ということを身をもって感じました。
ぜひ、みなさんもサンフランシスコを訪れた際は、時間を作って店舗に行ってみてください!!
スタートアップにおける、質の良い課題とは?
どーも!とみたじの、たじーです! 会社同期のとみーと一緒に、新規事業案を検討しています!
今回は、2019年 7月下旬の取り組みを紹介したいと思います。
★こんな方に読んでほしい!
- 漠然と、生き方やキャリアに不安を抱いている方
- 周囲の転職や起業の話を聞いて、少しそわそわした方
- 上記の不安はあるものの、何から始めたらよいか分からない方
★こんな風に読んでほしい!
- どう在りたいか、1度考えてみようかな
- まずは、できることから始めてみようかな
- でも、何から始めたらいいんだろう(一緒に考えましょう!笑)
さて、前回の記事では、
「もっと本を読みたいけど読めない!」のニーズはペインではない。 よって、ビジネスとしては継続が難しい領域であると、断腸の思いで結論付けたのでした。
とは言え、社内の新規事業プログラムの2次エントリー〆は7月末。
どうする?! それでは、7月下旬の模様をどうぞ!
1.起業コンシェルジュのアドバイス。ターゲット変更!
ぼくらは、まだ諦めきれなかった。
「もっと本を読みたいけど読めない」を救うビジネスは難しい。という結論は、プロの目線から見ても同じものだろうか?
客観的な意見から納得感が欲しくて、Startup Hub Tokyoの起業コンシェルジュへ相談に。
「読書が本質的な課題ではないんだろうね」
確かにみんな、"本を読みたい"とは言うものの、あくまで読書は情報収集のための手段であり、それぞれ目的があって本を読んでいる。
- 引き出しを増やして営業力を高めるため
- 語学や資格取得の勉強のため
だから、本を読めるサポートをするよりも、本を読むことで得ようとしている目的のためにサポートする方が、本質的な解決になると言うのだ。
もちろん、ぼくたちも読書があくまで手段と認識している。
しかし、手段であっても(本質的な目的と異なっていても)、みんなが課題と捉えている例はたくさんある。
例えば、
- ダイエット …痩せた先、健康でいたい!or モテたい! etc.
- 英語 …習得した先、外国人とコミュニケーションを取りたい!or 年収を上げたい! etc.
ぼくたちは読書という手段に魅力があると信じているから、もし本質的でなくとも”読書”に課題を持つ人がいるのならばサポートしたい!(現状ペインを抱える顧客は見つけられていないが、、)
コンシェルジュの言葉に、少し自信を失いながらも、 社内プログラムの〆切まであと10日と迫っていたこともあり、そう信じて突き進みたい想いもあった。
「では、もし本に拘るとするなら、 “読みたい”に課題はなくとも、”読ませたい”に課題がある人はいるんじゃない?」
例)
- 子どもの教育:親が、子どもに読ませたい
- 企業の研修:社長や人事が、社員に読ませたい
…よし、ターゲット変更だ!!
2.ついにペイン発見?Twitter検証
起業コンシェルジュのヒントにしっくり来たぼくたちは、さっそく課題仮説の検証を手早く進めようと考えた。
- ①まずは、世の中から見ても課題がありそうかを観察する
- ②次に、本当にペインを抱える人がいるかを直接詳細をヒアリングして探す
【①の進め方】
そこで師匠カイさんから教わった、Twitter検証!
課題仮説をTwitterで検索し、どんなツイートがあるか観察するというもの。
〜実際のツイートの例〜
そこには親御さんたちのツイートが溢れていた。
中にはきっと痛烈なペインを抱える人もいるのではないか、と課題仮説が一歩前進。
また親御さんが本を読ませたいお子さんの年齢は、「小学生〜高校生ころまで」という新たな仮説も立った。
【②の進め方】
次に、ペインを探すための詳細なヒアリング調査を開始。
しかし周囲へヒアリングするものの、ぼくたちと同世代〜少し上の親御さんでも、まだ幼稚園以下のお子さんが多く、読書以前に読み聞かせをする年齢だった。
(もちろんヒアリングは試みたが、寧ろ小さいお子さんは、みんな絵本の読み聞かせが大好き!やはり読書嫌いの分かれ目は、もう少し年齢を重ねた後らしい。)
小学生を持つ親御さん、、意を決して社内へヒアリング。
「XXさんも、たしか小学生の子がいるな〜」と聞きつければ、即連絡。結局15名ほどの方からご意見を頂戴した。
……そしてついに、読書のために学習用タブレットを利用する親御さんを発見!!
ぼくらが探していた、解決のためにお金を払っている人=ペインを抱える人だ。
よし、この親御さんに刺さる解決策を考えよう。
ブレストをして、1つのアイデアを形にした!
3.ラスト1日!社内プログラムの面談へ
提出前日の夕方、社内プログラム2度目の講師面談があった。
これまでの活動と併せて、情報を整理して相談した。
- 調査の結果、「もっと読みたいけど読めない」のペインを見つけられなかったこと
- ターゲット変更をして、「もっと読ませたいけど読めない」のペインを見つけたこと
- 解決策を考えたが、まだ検証はできていないこと
「残り1日、何をするのが良いでしょうか?」
すると講師の方、
「質の良い課題に着目できているか、がとても重要です。」
質の良い課題とは?
- どのくらいの労力をかけているか:深さ
- 同様の人はどのくらいの数いるか:広さ
- どのような場面で出くわすか:頻度
この掛け算が大きい(=課題の質が良い)と、大きな利益を生むと仰るのです。
なんと、ペインを見つければ良いだけではなかった..!
特に今のぼくたちに足りないのは、課題の広さ確認。しかし、広さを確認するにも、安直にアンケートをばら撒くのではなく、対象者や質問の選定は慎重に行わなくてはならない。
ただ、残り1日ではどうしても時間が足りない。。
結局、残された時間でできる精一杯は、 次のアクションをより具体的にありありと書くことだけだった。そしてとうとう僕たちは、〆切までに質の良さを証明できる課題を用意できなかった。
………
新規事業を考え始めてから、これまで色んな方の話を聞いたり、本を読んできたが、改めて今回、課題設定の重要性を認識した。
はじめて、と言うべきかもしれない。もちろん課題設定の重要性は認識していたが、それほどに重要で、大変なものとは、誰も教えてくれなかったからだ。
でも経験した今だからこそ、ようやく分かってきた気がする。やはり課題発見こそ、スタートアップの出発点だ。
ひとまず今は、上記の課題について、広さを確認するための手法を勉強中。
(アンケートも一朝一夕でできるものではないらしい..)
今後も、手探りの日々を応援お願いします。
スタートアップに重要な顧客課題の見つけ方:「1万円ペインを探せ!」
★こんな方に読んでほしい!
- 漠然と、生き方やキャリアに不安を抱いている方
- 周囲の転職や起業の話を聞いて、少しそわそわした方
- 上記の不安はあるものの、何から始めたらよいか分からない方
★こんな風に読んでほしい!
- どう在りたいか、1度考えてみようかな
- まずは、できることから始めてみようかな
- でも、何から始めたらいいんだろう(一緒に考えましょう!笑)
- 7月初:1次エントリー
- 7月末:2次エントリー
- 審査:事業案がふるいにかけられます
- 8月〜12月:準備
- 12月:ローンチ!
1.その課題にペインがあるか?
- 0→プラス:できたらいいな、という漠然とした気持ち。
- マイナス→0(プラス):困っていて解決したい、という強い気持ち。(これをペインと呼びます)
2.1万円ペインを探せ!2日間の街頭アンケート再び
- カフェへ行く(読書dayとして1日籠もる方も)
- 車の移動中にオーディオブックを聞く
- 隙間時間(電車、昼休み)で読めるように本を持ち歩く
- TVやSNSを見ないように我慢する
- 昨日読んだ内容を忘れて、2,3ページ戻って読み返してしまう
- 最初にざっと一通り読みたいが、重要箇所に太字強調がない本は読みにくい
- マーカーを引きながら読みたいが、電車内で本とペンの両立が難しい
3.課題検証の結論とこれから
補足.メルカリの誕生秘話
- インターネットで物を売りたい
- でもヤフオクは難しくて使う気がしない
プロトタイプ検証 〜顧客の声を聞く大切さ〜
どーも!とみたじの、たじーです!
会社同期のとみーと一緒に、新規事業案を検討しています!
今回は、2019年 7月上旬の2人の取り組みを紹介したいと思います。
★こんな方に読んでほしい!
- 漠然と、生き方やキャリアに不安を抱いている方
- 周囲の転職や起業の話を聞いて、少しそわそわした方
- 上記の不安はあるものの、何から始めたらよいか分からない方
★こんな風に読んでほしい!
- どう在りたいか、1度考えてみようかな
- まずは、できることから始めてみようかな
- でも、何から始めたらいいんだろう(一緒に考えましょう!笑)
さて前回の記事では、はじめてのプロトタイプ検証をやるぞ!と取り上げたところで終わりました。本を読めない人が読めるようになるための解決策検証です。
そしてこの7月上旬は、検証結果の回収に勤しんでおりました。今回も、そんな2人の試行錯誤の様子をどうぞ!
◆目次
1.そもそも、なんで急に検証なんだ?
今回検証を始めた発端は、2人でいくつかの解決策をどう評価しようか検討していた時でした。とみたじの頭をこれでもか!と振り絞って机上で考えるよりも、顧客の声から判断する方が確かなんじゃないかと。
とは言え、検証なんて今までやったことがなかったし、進め方も分かっていなかったけれど、いずれ必要になる営みと思って、思い切って決断!
では、いくつかの解決策のうち、どれから検証を始めるか?
今回は、”考え抜いた”ものではなく、手の内で"1番検証しやすい"ものを選びました。最初から開発が必要な手のかかるものよりも、まずはアナログでも利用してもらえる解決策で、小さく検証を回して磨いていく方が手戻りが少ないと考えたためです。
2.プロトタイプを作ろう!
次に取り掛かったのは、プロトタイプ製作!
ただ今回は超カンタン!製作ってレベルじゃない!(だって1番検証しやすいものを選んだからね 笑)詳細はヒミツですが、、用意したのはコレ!
3.被験者探しにドキドキ..
プロトタイプを用意できたら、協力をお願いする被験者探し。
今回探したのは、「本を読みたい(読まないとな)と思ってるけど、なかなか時間を作れなかったり、怠けて捗らなかったりする人」
さて、問題は人をどう探すか?です。
…実は、こうして私たちの活動を口外するのは今回が初めてで、まだ自信を持って話せるレベルじゃないし、、と恥じらいと躊躇いもありつつ、思い切って友人たちに連絡!(写真はその一例)
幸いにも心優しい5人の友人が協力してくれることに!アポ取りして検証を依頼させていただいた。(協力してくれて本当にありがとう!!)
4.2週間の検証結果はいかに?
2週間の検証を経て、待ちに待った結果ヒアリング!
ちなみにこの2週間の間は、私たちからの圧で検証結果がブレないよう音信不通に。笑
さーて結果はどうかな..?ワクワク
ちなみに今回の検証の問いは、次の2つ。
①解決策によって読書量が向上するか?
②解決策をお金を払って使いたいか?
そして得られた結果は..!
①依頼した5人のうち、3人の読書量が増加!
・特にうち2人は、今回の解決策を利用することで読書量が増加した
・一方残り2人は解決策を使うことを途中で放棄してしまった
②答えは全員「No!」
読書量が増えた人にとっては、検証後に解決策の価値を実感して頂いたようですが、
・はじめは効果に疑いがあり手間もかかるため、購買のハードルは高い
・代替可能であり、差別化された価値を感じない
これらより、
商品として、+αの工夫と組み合わせて差別化を図るか、
マーケティングとして、効果を定量的に明示したり、〇〇さんも愛用!のようなブランド化を目指したりしない限り、現状のままでは難しいと理解。。
正直、結果として望まくはありませんでした。
ただ机上で検討していた時は、「この解決策、シンプルで意外とイケてるかも?」と思っていたので、(何なら検証結果もその通りなると思っていたので、)自分たちの色眼鏡で判断せず、顧客の声を聞くことの大切さを身をもって知りました。
ただ今回の検証は、勢いのまま我流で進めてしまったため、正直この進め方で良いか分からないことも多くありました。(ぶつかってから解決しようという、スピードを優先するスタンスだった)
また検証結果をどう受け止めて次に進んだらよいか?も分からなくなってしまったので、さっそく例の起業コンシェルジュに申し込み!
そこで、次なる行動のアドバイスをいただきます!また次回をお楽しみに!
おまけ.友人からの温かい言葉
今回の検証を通じて、友人たちへ私たちの取り組みについて話したり、ブログを公開したりしました。そうした場で出会う方々を前には堂々といられるものの、旧友となると正直どんな反応をされるか怖い面も多いにありました。(意外とナイーブなんです。)
しかし、反応は思いの外ポジティブで、
「ブログ面白かった!応援する!」
「こんな読書サービスもあるよ!」
と温かい言葉にニンマリ(^^) めちゃくちゃ励みになりました!これからもがんばります!!
WHYから始めよう! −私たちがブログを書く理由−
はじめまして!
通信キャリアに勤める若手リーマンの とみたじ と申します。
この度は、私たちの手探り日記をご覧いただきありがとうございます。いま私たちは、会社同期の2人(とみー&たじー)で新規事業案を検討しています。
さて、突然ですが今回は、ブログ執筆に至った理由をお伝えしたいと思います!
Q. WHY? -私たちがブログを書く理由-
→ A. 同世代の若者の、変化のきっかになりたい!と考えたからです。
…私たちは、日本中にイキイキとした同世代の若者を増やしたい!という考えのもと、
「世界1、若手社会人を”超本気”にさせる存在🔥」になるというビジョンを掲げています。
- 若手社会人とは? → 私たちと同世代、20,30代の社会人
- 超本気とは? → 情熱と信念をもって、行動をしている状態
- 情熱とは? → 継続的に動くためのエネルギー
- 信念とは? → 目指す方向を定めるための軸
…と話が少し飛躍しましたが、このブログでは、もう少し手前のきっかけ作りを意識しています。
◆社会動向の変化と、これからの私たちの生き方とは?
人々はいま、自分の力で生きることが求められる時代になりました。 しかし、この変化の煽りを大きく受ける若者の多くは、時代の流れにうまく追従できていません。 そんな若者にとって、自ら学び、変化する機会はとても重要なことだと考えています。
私たちは、大学を卒業し、一般企業に入社し、言わば敷かれたレールの上を走るような人生を歩んできました。しかし、ふとこの先5年10年後、本当に会社は安定だろうか?その時の自分に市場価値はあるのだろうか?そんな問いにぶつかる機会がありました。この問いに自信を持って「YES」と答えられる人は少ないのではないでしょうか。もちろん私たちも同じく不安に襲われたのです。
しかし、このまま動かなければ何も変わらないことだけは理解しました。
もしかすると、漠然とした不安の裏には、何か消化不良のエネルギーを持て余していたかもしれません。そうした背景から、私たちは2018年11月より活動を開始しました。
このブログでは、私たちのビジョンに基づいた日々の活動を発信していきます。そして少しでも多くのみなさんに共感いただき、主体的に考え選択する変化のきっかけとなれれば幸いです。そして1歩踏み出してみよう!という方が増えれば、こんなに嬉しいことはありません。ぜひ、一緒に前進しましょう!
★こんな方に読んでほしい!
- 漠然と、生き方やキャリアに不安を抱いている方
- 周囲の転職や起業の話を聞いて、少しそわそわした方
- 上記の不安はあるものの、何から始めたらよいか分からない方
★こんな風に読んでほしい!
- どう在りたいか、1度考えてみようかな
- まずは、できることから始めてみようかな
- でも、何から始めたらいいんだろう(一緒に考えましょう!笑)
まだまだ手探りの2人ではありますが、今後とも応援をよろしくお願いします!
by 若手リーマン とみたじ